藤原忠通の詩語を探る――「桜杏桃李」「四時代謝」「一詠一吟」をめぐって――
柳川響
同志社国文学, (101) 96 - 109, 2024年12月
『法華験記』における人物の再検討
柳川響
説話文学研究, (58) 74 - 82, 2023年09月
『聾瞽指帰』における中国故事の受容に関する一考察――『琱玉集』と『蒙求』の古注をめぐって――
柳川響
同志社国文学, (98) 14 - 24, 2023年03月
藤原忠通の漢詩における和書の受容と表現的特質について
柳川響
文化学年報, (72) 1 - 30, 2023年03月
藤原忠通の句題詩とその背景 : 保延五年六月四日の作文会を中心に
柳川 響
同志社国文学, 同志社大学国文学会, (93) 1 - 12, 2020年12月
藤原長光と泰山府君都状――『玉葉』を中心に
柳川 響
小原仁編『変革期の社会と九条兼実――『玉葉』をひらく』/勉誠出版, 306 - 326, 2018年10月
藤原忠通の文壇と表現
柳川 響
小峯和明監修『〈シリーズ〉日本文学の展望を拓く 4 文学史の時空』/笠間書院, 178 - 196, 2017年11月
藤原成佐の「泰山府君都状」について (衝突と融合の東アジア文化史) -- (漢文の摂取と消化)
柳川 響
アジア遊学, 勉誠出版, (199) 80 - 91, 2016年08月
藤原頼長と告文 : 『台記』所載の告文をめぐって
柳川 響
和漢比較文学, 和漢比較文学会, (53) 38 - 54, 2014年08月
『保元物語』における藤原頼長の人物造型 : 「神矢」と平将門をめぐって
柳川 響
国語国文, 中央図書出版社, 83(3) 31 - 47, 2014年03月
平安時代の猿楽に関する一考察
柳川 響
演劇映像学, 早稲田大学演劇博物館, (2012) 330 - 318, 2013年03月22日
藤原頼長の経学と「君子」観 : 『台記』を中心として
柳川 響
国文学研究, 早稲田大学国文学会, 169 1 - 12, 2013年03月
貴族日記と説話 : 藤原成佐をめぐる二説話と『台記』
柳川 響
早稲田大学大学院文学研究科紀要. 第3分冊, 早稲田大学大学院文学研究科, 58(58) 127 - 140, 2012年
注釈「039 觀花有感」(『菁莪堂集』全訳註稿(Ⅲ))
柳川響
群馬県立女子大学紀要, (46) 45 - 46, 2025年02月
書評 佐藤道生著『日本人の読書―古代・中世の学問を探る―』
柳川響
和漢比較文学, (74) 20 - 31, 2025年02月
注釈「032 翠屛樓雨中惜花、得尤韻」(『菁莪堂集』全訳註稿(Ⅱ))
柳川響
群馬県立女子大学紀要, (45) 61 - 63, 2024年02月
「歴史史料と説話文学」について
柳川響
説話文学研究, (58), 2023年09月
注釈「011 蘭」(『菁莪堂集』全訳註稿(Ⅰ))
柳川響
群馬県立女子大学紀要, (44) 46 - 48, 2023年02月
注釈「083 秋日山行」(『淡齋百律』全譯註稿(下Ⅱ))
柳川響
群馬県立女子大学国文学研究, (42) 94 - 96, 2022年03月
①『続日本後紀』承和九年三月甲子条「仁明天皇詔」 ②同四月癸酉条「仁明天皇詔」
柳川響
早稲田大学日本古典籍研究所年報, (15) 124 - 129, 2022年03月
藤原忠通の和歌と漢籍
柳川響
平安朝文学研究, (復刊第30号) 19 - 22, 2022年03月
注釈「066 春日閒居」(『淡齋百律』全譯註稿(下Ⅰ))
柳川響
群馬県立女子大学国文学研究, (41) 147 - 150, 2021年03月
注釈「057 秋江晩望」(『淡齋百律』全譯註稿(中Ⅱ))
柳川響
群馬県立女子大学国文学研究, (40) 71 - 74, 2020年03月
注釈「002 村居秋夜」「012 題北山先生竹隄隠居」(『淡齋百律』全譯註稿(上))
柳川響
群馬県立女子大学国文学研究, (39), 2019年03月
『日本後紀』延暦十八年四月己丑条所載「桓武天皇璽書」 (渤海使関係文筆資料注釈稿)
柳川 響
早稲田大学日本古典籍研究所年報, 早稲田大学プロジェクト研究所日本古典籍研究所, (12) 87 - 93, 2019年03月
注釈「066 廢宅」「074 客中」「Ⅲ 大窪詩仏序」(『淡齋百絶』全譯註稿(下))
柳川響
群馬県立女子大学国文学研究, (38), 2018年03月
解題「廣韻(序題大宋重修廣韻)5巻」「世説新語3巻」「佛海禪師語錄(尾題)□巻 附靈隠佛海禪師入内陞座錄1巻 存下」「北礀和尚語錄1巻」
柳川響
宮内庁書陵部蔵漢籍研究会編『図書寮漢籍叢考』(汲古書院), 2018年02月
注釈「058 病起」(『淡齋百絶』全譯註稿(中))
柳川響
群馬県立女子大学紀要, (39), 2018年02月
『続日本紀』神亀五年四月壬午条所載「聖武天皇璽書」 (渤海使関係文筆資料注釈稿)
柳川 響
早稲田大学日本古典籍研究所年報, 早稲田大学プロジェクト研究所日本古典籍研究所, (10) 69 - 77, 2017年03月
大江朝綱「重依蹤字和裴大使見酬之什」(『扶桑集』巻七 七一) (渤海使関係詩注釈稿)
柳川 響
早稲田大学日本古典籍研究所年報, 早稲田大学プロジェクト研究所日本古典籍研究所, (6) 86 - 95, 2013年03月
菅原道真「夏日餞渤海大使帰、各分一字 探得途」(『菅家文草』425) (渤海使関係詩 注釈稿)
柳川 響
早稲田大学日本古典籍研究所年報, 早稲田大学プロジェクト研究所日本古典籍研究所, (4) 65 - 70, 2011年03月
類話一覧
柳川響
浅見和彦・伊東玉美責任編集『新注古事談』(笠間書院), (15) - (28), 2010年10月
藤原忠通と幼学書――忠通の詠作の背景を探る――
柳川響
関西軍記物語研究会第一〇五回例会, 2022年12月11日
『法華験記』における人物の再検討
柳川響
2022年度説話文学会4月例会, 2022年04月16日, 口頭発表(一般)
『聾瞽指帰』における中国故事の受容
柳川 響
同志社大学国文学会 2020年度秋季大会, 2020年12月06日, 口頭発表(招待・特別)
藤原忠通の漢詩とその背景――『法性寺関白御集』を中心に——
柳川 響
早稲田大学国文学会 秋季大会, 2016年12月03日, 口頭発表(招待・特別)
「変化」考――『古今著聞集』の天狗詠歌譚をめぐって
柳川 響
国際シンポジウム「東アジア文化交流―妖異・怪異・変異―, 2015年12月20日, 口頭発表(一般)
藤原忠通の文壇と漢詩
柳川 響
平安朝文学研究会 2014年度第2回研究発表会, 2015年03月07日, 口頭発表(一般)
『唐鏡』序文と菅原道真
柳川 響
国際シンポジウム「天神信仰と菅原道真」, 2014年11月23日, 口頭発表(一般)
藤原頼長と告文―『台記』所載の告文をめぐって—
柳川 響
和漢比較文学会 第三十二回大会, 2013年09月29日, 口頭発表(一般)
『古今著聞集』試論——巻第四・文学第五の藤原頼長説話を中心として——
柳川 響
説話文学会 平成二十五年度大会, 2013年06月30日, 口頭発表(一般)
『台記』における漢籍の受容
柳川 響
中世文学会 平成二十三年度春季大会, 2011年06月05日, 口頭発表(一般)
『法性寺殿御集』を中心とした藤原忠通の漢詩文に関する総合的研究
柳川 響
日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究, 2022年04月 -2026年03月, 若手研究, 同志社大学
江戸幕府紅葉山文庫の再構と発信―宮内庁書陵部収蔵漢籍のデジタル化に基づく古典学―
住吉 朋彦; 佐々木 孝浩; 堀川 貴司; 河野 貴美子; 一戸 渉; 矢島 明希子; 上原 究一; 木村 麻衣子; 陳 捷; 高橋 悠介; 會谷 佳光; 佐藤 道生; 山田 尚子; 大木 康; 荒木 裕行; 柳川 響; 中原 理恵
年度当初に若手メンバー3名を増加、原本調査のための研修を実施し、36名の態勢をとって研究を続行した。
原本書誌調査と研究については、2021年の7月から2022年2月にかけ国立公文書館内閣文庫及び宮内庁書陵部図書寮文庫において、のべ36日の調査を実施、45部386点の調査と、書誌データの作成を行った。それに基づき、8月23、24日に設定した夏季集中研討会を含む、書誌研討の会議を6回行い、国書5部、漢籍等17部の書誌データを整訂した。
原本画像のデジタル化公開については、図書寮文庫収蔵の旧紅葉山文庫本と目される漢籍32部369点のデジタル化画像22,545コマを取得、その一部は書誌の研討に使用した。さらに次年度予算の前倒し申請を行って、マイクロフィルムからのスキャンデータを加え、漢籍史部善本の約半数をデジタル化した。これらの作業の結果、徳川家康により文庫創設当初に下賜された、慶長御譲本の全部を収めることができた。
関連史料編集の事業においては、幕末に紅葉山文庫の収蔵を記録した『元治増補御書籍目録』全文の電子化を開始、図書寮文庫収蔵の清書本に拠り、検索に堪える字体に統一し、全43册中、目録本文19册の電子化翻印と公開を行った。また幕府御書物方の記録『書物方日記』未翻刻分のうち、享和元年から安政4年に至る34年分につき、書名の検出を行いデータを抽出した。これにより、未翻刻分70年のうち、全体の約半数を採録した。
これらの成果を総合するデータベースの開発について、まず本研究で継承したデジタルアーカイブ「宮内庁書陵部収蔵漢籍集覧」のIIIF化を進め、宋版『大蔵経』6264帖及び同『大般若経』全文の影像をIIIFに変更、10月8日に新サーバからリリースした。さらに予算の前倒し申請を行い、5733卷に及ぶ『大蔵経』の目次データを附加し、利用の便宜を高めるとともに、叢書収録の方式を創案した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2020年04月 -2025年03月, 基盤研究(A), 慶應義塾大学
平安朝漢文学における中国故事の研究――『蒙求』の古注を端緒として――
柳川 響
本研究では、『蒙求』の古注が平安時代の漢文学にどれほど影響を与えていたか、『蒙求』受容の実態を解明することを目的として、①空海が著した『聾瞽指帰』に『蒙求』の影響が見られるかを検討し、②『蒙求』の標題を基に中国故事を横断的に収集して研究基盤を構築し、③平安時代の漢文学がいかなる漢籍によって故事を受容していたかということについて考察することを目指した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援, 2020年09月 -2022年03月, 研究活動スタート支援, 同志社大学
平安時代末期の摂関家における文学と学問の研究―藤原忠通と藤原頼長を中心に―
柳川 響
本年度は、これまでの2年間で行ってきた忠通の漢詩と和歌の研究を継続・発展させるとともに、研究計画の通り、頼長の学問的活動に関する研究についても新たに着手した。
まず、忠通については昨年度から引き続き漢詩集『法性寺関白御集』と家集『田多民治集』の注釈作業を進めた。忠通は詩人であり、歌人でもあったため、注釈においては特に漢詩と和歌の相互の影響関係を念頭に置きながら用例や解釈の再検討を行った。これらの注釈は現時点ではまだ完成していないが、今後も継続して注釈の推敲を行い、注釈書の完成を目指していく。
また、これらの研究で得られた個別の成果についても少しずつ論文化を進めている。その一つの成果として、論文「保延五年六月四日の作文会と藤原忠通―忠通の句題詩とその背景―」を来年度中に発表する予定である。これは頼長の日記『台記』保延5年6月4日条に載る作文会と忠通の句題詩について考察したもので、句題詩に対する当時の評価の仕方や忠通の作詩背景について解明を試みた。忠通の「花木逢恩賞」詩の頷聯が特に優れていると評価された背景には言葉の言い換えの秀逸さがあったことを確認した。
次に、頼長の学問的活動については『台記』『台記別記』『宇槐記抄』などの古記録を中心に、頼長周辺の学問に関わる記事を抽出・整理した。特に、注疏のレベルでどの程度漢籍を受容しているかを重点的に調査・検討を行った。この成果はまだ発表には至っていないが、今後の課題として引き続き研究を進め、来年度中に何らかの形で発表を行いたい。
今年度に発表した成果としては、著書『藤原頼長―「悪左府」の学問と言説―』(早稲田大学出版部)と論文「藤原長光と泰山府君都状――『玉葉』を中心に」(小原仁編『変革期の社会と九条兼実―『玉葉』をひらく』、勉誠出版)がある。いずれも摂関家の学問に関わる研究を行ってきた成果である。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 2016年04月 -2019年03月, 特別研究員奨励費, 慶應義塾大学