同志社大学, 商学部, 教授, 2025年04月 - 現在
同志社大学, 商学部, 准教授, 2022年04月 - 2025年03月
内閣府 経済社会総合研究所, 客員研究員, 2021年04月 - 2022年03月
龍谷大学, 経済学部, 准教授, 2017年04月 - 2022年03月
龍谷大学, 経済学部, 講師, 2011年04月 - 2017年03月
クィーンズランド大学, 経済学部, 客員研究員, 2015年04月 - 2016年03月
日本学術振興会, 特別研究員(PD), 2010年04月 - 2011年03月
慶應義塾大学, 産業研究所, 研究員, 2009年03月 - 2010年04月
慶應義塾大学, 産業研究所, 講師(有期), 2007年11月 - 2009年03月
消費者物価指数における代替バイアスの計測:機械学習的手法の応用
溝渕 英之
本研究の目的は、消費者物価指数における代替バイアスを計測することである。代替バイアスの計測には、まず支出関数を推計する必要となる。本研究では、機械学習的手法を応用することで、高次元の価格ベクトルを変数とする支出関数を推計し、代替バイアスをより正確に計測することを想定している。
そのため今年度は、代替バイアスの計測に用いる、支出関数のための新しい関数形の研究を行った。有意な結果を得るためにはある程度、関数形に制約を置くことが必要だが、過度な制約は、消費者の支出行動を制限してしまうため、適当ではない。ここでは、フレキシブル関数形という、経済学的にふさわしい性質を残しつつ、任意の関数について二次近似可能であるタイプの関数形を取り上げる。フレキシブル関数形としては、トランスログ・一般レオンチェフ・一般二次関数・ディーワルトなどが知られている。
今年度の研究では、新しい関数群(quadratic mean of order r)を考案し、その群に含まれる関数形がすべてフレキシブル関数形であることを証明した。一般レオンチェフ型やディーワルト型もその特殊例として考えることができ、これらの結果の一般化を行ったといえる。
今後は、これまでの経済学的なアプローチだけではなく、公理的アプローチなどを併用することで、この新しい関数群の中から、代替バイアスの計測に利用できる最適な関数形を選択できるように、研究を深めていきたいと考えている。
また、関数形の研究としては、包絡分析法の手法についても研究をすすめ、一定の成果を上げることができた。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 2021年04月 -2024年03月, 基盤研究(C), 龍谷大学
推移性を満たす消費者物価指数の開発と応用
溝渕 英之
本研究の目標は、推移性を満たす物価指数・数量指数を考案することにある。令和二年度は投入物の一部が固定された、偏要素生産性に関する指数の研究を行った。
全ての投入物が固定されない、全要素生産性を把握する指数(全要素生産性指数)については様々な指数が考案されてきた。一方で偏要素生産性を把握する指数(偏要素生産性指数)については、労働生産性指数や資本生産性指数など、限られたものしか研究されていない。私は、全要素生産性の計測に用いられてきた様々な手法を、偏要素生産性の計測に応用し、新たな偏要素生産性指数を二つ提案した。一つ目の指数は、距離関数により、投入物の変化による短期生産フロンティアの拡大の度合を計測したものであり、二つ目の指数は、利潤関数により、投入物の変化による実質利潤の変化の度合を計測したものであり、いずれも観察可能な生産物と投入物の価格と数量から直接的に計算できるという優れた性質を持つ。また、これらの指数は、企業間・産業間の生産性を集計するという観点からも便利な性質を持つことも明らかにすることができた。
これらの指数は、生産物や投入物の一部の変化を把握する、部分物価指数・部分数量指数を考える上でも、大きな手掛かりを与えてくれるものである。この研究は、部分物価指数・部分数量指数に関しても推移性を満たす指数を考案できる可能性を示唆するものでもあり、これは、令和二年以降の研究をすすめていくうえで極めて示唆に富む研究成果であると考えられる。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 2018年04月 -2022年03月, 基盤研究(C), 龍谷大学
マネー・ストック指標の理論的・実証的研究
溝渕 英之
公益財団法人 全国銀行学術研究振興財団, 学術研究助成事業, 2017年 -2019年, 研究代表者, 競争的資金
持続可能性を考慮した厚生指標の開発と応用
溝渕 英之
日本学術振興会, 科学研究費補助金 若手研究(B), 2015年04月 -2018年03月, 研究代表者, 競争的資金
偏向的技術進歩の計測
溝渕 英之
日本学術振興会, 科学研究費補助金 若手研究(B), 2013年04月 -2015年03月, 研究代表者, 競争的資金
差分アプローチに基づく物価指数論の研究―そのアジア経済分析への応用―
日本学術振興会, 科学研究費補助金(特別研究員奨励費), 2010年04月 -2011年03月, 競争的資金