笠井 高人
カサイ タカト
経済学部経済学科
准教授
Last Updated :2025/06/13

研究者情報

研究キーワード

  • 幸福
  • ジェンダー
  • ワーク・ライフ・バランス
  • カール・ポランニー

研究分野

  • 人文・社会 / 経済学説、経済思想 / 福祉国家論
  • 人文・社会 / 経済学説、経済思想 / カール・ポランニーの社会経済思想

学位

  • 修士(経済学), 同志社大学
  • 博士(経済学), 同志社大学

所属学協会

  • Association for Evolutionary Economics
  • 経済学史学会

論文

  • ポランニーから見た現代資本主義とその未来:二重の運動と社会主義的転換
    笠井高人
    経済学史研究, 65(2) 123 - 143, 2023年
  • 初年次におけるアカデミックスキル教育:アウトプットを重視した実践報告
    笠井高人; 迫田さやか; 内木栄梨子
    同志社大学学習支援・教育開発センター年報 第10号, (10) 19 - 29, 2019年
  • 女性活躍推進施策と企業業績 : 大阪府における中小企業の分析
    川口 章; 笠井 高人
    同志社政策科学研究, 同志社大学, 15(1) 85 - 97, 2013年09月
  • カール・ポランニーの19世紀文明批判と『二重の運動』論:経済的自由主義と社会政策をめぐって
    笠井高人
    経済学論叢, 同志社大学経済学会, 65(1) 321 - 349, 2013年07月, 研究論文(大学,研究機関等紀要)

MISC

  • 教員養成課程における経済学教育:国際経済及び国際経済学の取り扱いをめぐって: 国際経済及び国際経済学の取り扱いをめぐって
    笠井高人
    鹿児島大学教育学部教育実践研究紀要, 29 1 - 10, 2020年
  • 「均等化からワーク・ライフ・バランスへ―男女雇用機会均等法から30年を振り返って」
    笠井 高人; 川口 章
    運輸と経済, 77(5) 56 - 63, 2017年

書籍等出版物

  • Advances in Happiness Research: A Comparative Perspective (Creative Economy)
    Akira Kawaguchi; Takato Kasai
    Springer, 2018年03月31日, Effects of Paid and Unpaid Overtime Work on Stress, Earnings, and Happiness
  • 「幸福をめぐる研究と政策」 『幸福(福祉+α)』
    笠井高人
    ミネルヴァ書房, 2014年03月, 共訳, 第1章

講演・口頭発表等

  • Effects of Paid and Unpaid Overtime Work on Stress, Earnings, and Happiness.
    Takato KASAI; Akira KAWAGUCHI
    Comparative Study on Happiness in Paris, 2014年10月, 口頭発表(一般), École des hautes études en sciences sociales (EHESS)
  • Happiness in History of Economics: Inquiry into a New Measurement of Happiness
    Takato KASAI
    International Society for Utilitarian Studies XIII, 2014年08月21日, 口頭発表(一般)
  • カール・ポランニーの経済思想の深化:貨幣論における身分
    笠井高人
    経済学史学会関西部会第166回例会, 2014年07月12日, 口頭発表(一般)
  • Do Workaholics Live a Happy Life?: Comparison of Japan, US and France
    Akira KAWAGUCHI; Takato KASAI
    Comparative Study on Happiness, 2014年02月25日, 口頭発表(一般), Doshisha University, Kyoto, Japan
  • カール・ポランニーの『複合社会』と国家の役割:福祉社会における公共性
    笠井高人
    経済学史学会第77回大会, 2013年05月25日, 口頭発表(一般), 関西大学
  • K・ポランニーの19世紀文明批判と『二重の運動』論:経済的自由主義と社会政策をめぐって
    笠井高人
    経済学史学会関西部会第163回例会, 2012年12月15日, 口頭発表(一般), 名古屋市立大学

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • K.ポランニーの社会経済思想と労働者教育協会
    笠井 高人
    本年度もコロナウィルスの拡大により、海外渡航がかなわなかったため、予定していたスケジュールを変更した。海外渡航によって入手予定の資料や、学会報告を控え、すでに入手済みの資料や公刊資料の読解に努めた。とりわけ、ポランニーのイギリス時代だけでなく、ハンバガリーやオーストリア時代つまりイギリス滞在以前の足跡を整理した。また、関連資料が公刊されたことにより、ポランニー家の行動をカールだけでなく、その兄弟や子供らの記録から接近した。思想を追う上で、身近な家族らの内的な出来事はややもすれば、研究から欠落しかねないが、本年度の活動により、細かなイベントをも顧慮してポランニー像を結ぶことができると期待する。たとえば、カールの妹パールの早世によるうつ状態、妻イロナがアメリカ入国が許されなかった経緯、さらに姉ラウラの晩年の研究活動を後押ししたカールの援助などが挙げられる。これらがカールの思想形成に少なくない影響を及ぼしたことは言うまでもない。 また、これらの調査より、ポランニー家の活動というあらたな研究テーマの萌芽も期待できる。ポランニー家はカールだけでなく、兄弟をはじめ、その親世代や子どもらも、卓越した業績を持つ。カールの兄弟だけでも、姉のラウラ、弟のマイケルは当時の知識人として、歴史に名を刻んでいる。カールの子供世代も同様に、子であるカリのカリブ海の政治経済学研究をはじめ、北米で活躍した陶器デザイナーや医学技術の開発者、さらにはハンガリーの測量技術研究者などとして活躍した。また、カールの父親世代も、ロシア系の知的聖職者や工場経営のブルジョワであった。20世紀のハンガリー=オーストリア二重帝国という文脈をもとに、ポランニー一家の各人を検討することは、知的移民の足跡をしるすことに直結する。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2020年04月 -2023年03月, 若手研究, 同志社大学
  • 利己心の系譜学
    太子堂 正称; 井上 義朗; 間宮 陽介; 桑田 学; 原谷 直樹; 野原 慎司; 高橋 泰城; 板井 広明; 江頭 進; 小沢 佳史; 佐藤 方宣; 笠井 高人; 高橋 聡; 村井 明彦
    本研究は、現代の経済理論が前提としている人間像について、その思想的系譜を解明することを目指して行われた。スコットランド啓蒙における「経済学の成立」から現代の行動経済学・神経経済学へと至るまでの野党な経済学者、理論の分析を通じて、効用や利潤の最大化を図る利己的人間観が登場してきた過程だけではなく、それぞれの経済思想家の主張の背後には、利他性や社会性を含む多様な人間像が含まれていたことが明らかとなった。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2015年04月 -2018年03月, 基盤研究(B), 東洋大学