小野 直子
オノ ナオコ
文学部文化史学科
博士後期課程教授
Last Updated :2025/05/04

研究者情報

研究キーワード

  • 優生学
  • 歴史
  • 身体
  • 医療
  • アメリカ

研究分野

  • 人文・社会 / 科学社会学、科学技術史
  • 人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史

経歴

  • 同志社大学, 文学部, 教授, 2023年04月 - 現在
  • 富山大学, 名誉教授, 2023年04月 - 現在
  • 富山大学, 学長補佐・ダイバーシティ推進センター長, 2021年04月 - 2023年03月
  • 富山大学, 人文学部, 教授, 2018年01月 - 2023年03月
  • 富山大学, ダイバーシティ推進センター, 副センター長, 2020年06月 - 2021年03月
  • 富山大学, 人文学部, 准教授, 2007年04月 - 2017年12月
  • 富山大学, 人文学部, 助教授, 2000年03月 - 2007年03月
  • Yale University, School of Medicine, 客員研究員, 2003年09月 - 2004年08月
  • 富山大学, 人文学部, 講師, 1998年04月 - 2000年02月

学歴

  • 同志社大学大学院, 文学研究科, 文化史学(西洋史)専攻博士後期課程, 1993年04月 - 1998年03月
  • 同志社大学大学院, 文学研究科, 文化史学(西洋史)専攻博士前期課程, 1991年04月 - 1993年03月
  • 神戸女学院大学, 文学部, 総合文化学科, 1987年04月 - 1991年03月

学位

  • 博士(文化史学), 同志社大学

所属学協会

  • 文化史学会
  • ジェンダー史学会
  • 日本アメリカ史学会
  • 日本西洋史学会
  • 関西アメリカ史研究会
  • アメリカ学会
  • 歴史学研究会

委員歴

  • 評議員, 2022年12月 - 現在, 文化史学会
  • 編集委員, 2012年12月 - 現在, 『アメリカ史評論』(関西アメリカ史研究会)
  • 運営委員, 2021年09月 - 2023年09月, 日本アメリカ史学会
  • 常務理事, 2016年06月 - 2020年06月, アメリカ学会
  • 幹事, 2012年12月 - 2016年11月, 日本アメリカ史学会
  • 代表幹事, 2012年12月 - 2014年11月, 関西アメリカ史研究会

論文

  • 「雑誌『優生学ニュース』にみる優生学と断種政策の変容-アメリカ優生学に対するナチスの影響-」
    小野直子
    『富山大学人文科学研究』, (78) 43 - 58, 2023年03月
  • 「優生学と婚姻制限-アメリカにおける知的障害者像の変容-」
    小野直子
    『文化学年報』(同志社大学文化学会), (71) 395 - 416, 2022年03月
  • 「大恐慌期アメリカにおける断種政策の変容」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (75) 37 - 52, 2021年08月
  • 「世界大戦における知的障害者-シティズンシップの境界線-」
    小野直子
    『アメリカ史評論』, (37) 1 - 23, 2020年01月
  • 「ノースカロライナ州における断種政策-生殖の権利と福祉-」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (70) 87 - 108, 2019年02月
  • “Women and Eugenics in the United States”
    Naoko Ono
    BUNKA: Tuebingen East Asian Studies, (25) 179 - 201, 2017年
  • 「革新主義期アメリカにおける精神医学と移民制限」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (64) 137 - 152, 2016年02月
  • 「近代科学の台頭と人間の分類-20世紀初頭アメリカにおける『精神薄弱者問題』 -」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (62) 163 - 186, 2015年02月
  • 「第二回国際優生学会議」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (56) 93 - 108, 2012年02月
  • 「生殖の権利と社会福祉-断種におけるインフォームド・コンセント-」
    小野直子
    『アメリカ研究』, (45) 1 - 17, 2011年03月
  • 「アメリカ合衆国における優生断種の開始」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (50) 119 - 142, 2009年02月
  • 「一般医か専門医か-20世紀初頭アメリカ合衆国における産科学教育-」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, 富山大学人文学部, (48) 1 - 25, 2008年02月
  • 「開頭術から帝王切開へ-アメリカ産科学における医学的権威の拡大-」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, 富山大学人文学部, (46) 101 - 118, 2007年02月
  • 「アメリカ合衆国における妊産婦死亡率と産科医療政策」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (45) 71 - 84, 2006年08月
  • “Gender Ideology in the Rise of Obstetrics”
    Naoko Ono
    The Japanese Journal of American Studies, (17) 71 - 89, 2006年06月
  • 「アメリカ合衆国における医療の専門職化と産児制限」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (39) 47 - 65, 2003年08月
  • 「アメリカ合衆国における出産の病院化と産科学の台頭」
    小野直子
    『富山大学人文学部紀要』, (37) 37 - 57, 2002年08月
  • 「アメリカ合衆国における生殖の政治学-産児制限と優生思想-」
    小野直子
    『文化史学』(同志社大学文化史学会), (55) 411 - 430, 1999年11月
  • 「19世紀アメリカ合衆国における医師と中絶問題」
    小野直子
    『西洋史学』, 学術雑誌目次速報データベース由来, (186) 37 - 51, 1997年09月
  • 「現代アメリカにおける多文化共存の模索」
    小野直子
    『文化学年報』(同志社大学文化学会), (44) 131 - 151, 1995年03月
  • 「アメリカにおける中絶問題-『ロー対ウェード』判決の社会的背景-」
    小野直子
    『文化史学』(同志社大学文化史学会), (49) 81 - 96, 1993年11月

MISC

  • 書評「エドウィン・ブラック(貴堂嘉之監訳/西川美樹訳)『弱者に仕掛けた戦争-アメリカ優生学運動の歴史-』(人文書院、2022年)」
    小野直子
    『図書新聞』, 2022年10月08日
  • 講演「優生学運動とその遺産-身体管理のポリティクス-」
    小野直子
    『同志社時報』, (152) 55 - 61, 2021年10月
  • 書評「安井倫子『語られなかったアメリカ市民権運動史-アファーマティブ・アクションという切り札-』(大阪大学出版会、2016年)」
    小野直子
    『西洋史学』, (263) 107 - 109, 2018年01月
  • 書評「生殖をめぐる『知』を誰が担うのか」(横山尊『日本が優生社会になるまで-科学啓蒙、メディア、生殖の政治-』(勁草書房、2015年)をめぐって)
    小野直子
    『生物学史研究』, (95) 69 - 71, 2017年06月
  • 新刊紹介「岡本勝『アメリカにおけるタバコ戦争の軌跡-文化と健康をめぐる論争-』(ミネルヴァ書房、2016年)」
    小野直子
    『アメリカ学会会報』, (193), 2017年04月
  • 大会報告「戦間期アメリカ合衆国における優生学と大衆文化」
    小野直子
    『歴史学研究』, (950) 94 - 102, 2016年10月
  • 書評「松原宏之『虫喰う近代-1910年代社会衛生運動とアメリカの政治文化-』(ナカニシヤ出版、2013年)」
    小野直子
    『西洋史学』, (254) 82 - 84, 2014年09月
  • 新刊紹介「佐藤千登勢『アメリカ型福祉国家の形成-1935年社会保障法と ニューディール-』(筑波大学出版会,2013年)」
    小野直子
    『アメリカ学会会報』, (185) 6 , 2014年07月
  • 書評「細川道久『「白人」支配のカナダ史-移民・先住民・優生学-』(彩流社、2012年)」
    小野直子
    『歴史学研究』, (914) 60 - 62, 2014年01月
  • 報告要旨「優生学運動における市民規範」
    小野直子
    『アメリカ史評論』, (30) 58 - 59, 2013年05月
  • 科研報告書 “Reproductive ‘Fitness’ of American Citizens in the Early Twentieth Century”
    Naoko Ono
    Making Modern Citizens: The Proceedings of the 2011-2012 Collaborative Project by JSPS Grant #22320123 & the UNC-Chapel Hill History Department, 9 - 20, 2012年10月
  • 総説「北アメリカ」(2010年の歴史学界-回顧と展望-)
    久田由佳子; 小野直子
    『史學雑誌』, 120(5) 379 - 386, 2011年05月
  • 書評「荻野美穂『「家族計画」への道-近代日本の生殖をめぐる政治-』(岩波書店、2008年)」
    小野直子
    『ジェンダー史学』, (5) 123 - 126, 2009年10月
  • 新刊紹介「平体由美『連邦制と社会改革-20世紀初頭アメリカ合衆国の児童労働規制-』(世界思想社、2007年)」
    小野直子
    『アメリカ学会会報』, (165) 9 , 2007年11月
  • 書評「荻野美穂『中絶論争とアメリカ社会-身体をめぐる戦争-』(岩波書店、2001年)」
    小野直子
    『アメリカ史評論』, (20) 42 - 47, 2002年12月
  • 新刊紹介「荻野美穂『中絶論争とアメリカ社会-身体をめぐる戦争-』(岩波書店、2001年)」
    小野直子
    『アメリカ学会会報』, (43) 3 , 2001年10月
  • 書評「鈴木七美『出産の歴史人類学-産婆世界の解体から自然出産運動へ-』(新曜社、1997年)」
    小野直子
    『歴史学研究』, (724) 71 - 76, 1997年06月

書籍等出版物

  • 岩野祐介・田中きく代監修・北米エスニシティ研究会編『北米の小さな博物館 —「知」の世界遺産』4
    小野直子
    彩流社, 2025年02月, 分担執筆, 「アメリカ初の医学博物館 フィラデルフィア医師協会ムター博物館」94-103
  • 豊田真穂編『優生保護法のグローバル史』
    小野直子
    人文書院, 2024年12月, 分担執筆, 「民主的な人口政策?—アメリカ優生学運動と人類改良の夢」31-52
  • 富山大学人文学部編『人文知のカレイドスコープ 富山大学人文学部叢書Ⅳ』
    小野直子
    桂書房, 2021年03月, 分担執筆, 「20世紀初頭アメリカにおける感染症と公衆衛生-『腸チフスのメアリー』の記憶-」52-62
  • 服部伸編『身体と環境をめぐる世界史-生政治からみた「幸せ」になるためのせめぎ合いとその技法-』
    小野直子
    人文書院, 2021年02月, 分担執筆, 「第二次世界大戦後アメリカにおける知的障害者-家族・専門家・コミュニティ-」290-311
  • 富山大学人文学部編『人文知のカレイドスコープ 富山大学人文学部叢書Ⅱ』
    小野直子
    桂書房, 2019年03月, 分担執筆, 「アメリカにおける福祉政策と市民の境界線-生殖をめぐるポリティクス-」79-89
  • アメリカ学会編『アメリカ文化事典』
    小野直子
    丸善出版, 2018年01月, 分担執筆, 「産児制限」446-447
  • 平体由美・小野直子編『医療化するアメリカ-身体管理の20世紀-』
    小野直子
    彩流社, 2017年03月, 共編者(共編著者), 第1章「知的障害をめぐるポリティクス-『精神薄弱者問題』と移民制限-」19-50「アメリカ医学史解説」215-240
  • 服部伸編『「マニュアル」の社会史-身体・環境・技術-』
    小野直子
    人文書院, 2014年02月, 分担執筆, 「より良き市民になるために-20世紀初頭アメリカ合衆国における優生学と女性-」161-183
  • 樋口映美・貴堂嘉之・日暮美奈子編『<近代規範>の社会史-都市・身体・国家-』
    小野直子
    彩流社, 2013年11月, 分担執筆, 第7章「アメリカ優生学運動と生殖をめぐる市民規範-断種政策における『適者』と『不適者』の境界-」163-185
  • 杉田米行編『1920年代の日本と国際関係-混沌を越えて「新しい秩序」へ-』
    小野直子
    春風社, 2011年03月, 分担執筆, 第2章「優生学の拡大と人種意識」51-85
  • 常松洋・肥後本芳男・中野耕太郎編『アメリカ合衆国の形成と政治文化』
    小野直子
    昭和堂, 2010年10月, 分担執筆, 第9章「乳児保護運動と優生学」208-227
  • 望田幸男・田村栄子編『身体と医療の教育社会史』
    小野直子
    昭和堂, 2003年10月, 分担執筆, 第7章「医療の専門分化と産科学の台頭-アメリカ医学界における産科学の地位-」163-188
  • 望田幸男編『西洋の歴史基本用語集-近現代編-』
    小野直子
    ミネルヴァ書房, 2003年04月, 分担執筆, アメリカ史関係
  • コンラート・ヤーラオシュ編(望田幸男;安原義仁;橋本伸也監訳)『高等教育の変貌1860〜1930-拡張・多様化・機会開放・専門職化-』
    小野直子
    昭和堂, 2000年10月, 共訳, 第4章「アメリカ高等教育の拡張」99-119・第12章「アメリカ高等教育の社会的変貌」260-285

講演・口頭発表等

  • 合評会『優生保護法のグローバル史』
    【コメント】上東麻子; 大橋由香子; 貴堂嘉之; 【リプライ】小野直子; 寺尾範野; クリスティン・デ・マトス; 保明綾; 有賀ゆうアニース
    豊田真穂編『優生保護法のグローバル史』(人文書院、2024年)合評会, 2025年01月17日
  • 総合討論「大統領選を振り返る」
    飯田健; 桧垣伸次; 和泉真澄; 川鍋健; 南川文里; 小野直子; 石黑安里
    同志社大学アメリカ研究所第35回コロキアム「2024大統領選シリーズ」第3弾「大統領選を振り返る」総合討論, 2025年01月16日
  • 「ジェンダーとセクシュアリティをめぐるポリティクス」
    小野直子
    同志社大学アメリカ研究所第33回コロキアム「2024大統領選シリーズ」第2弾「大統領選と移民・マイノリティ」, 2024年10月24日
  • 「戦間期プエルトリコにおける人口問題と優生学」
    小野直子
    身体・環境史研究会例会(同志社大学人文科学研究所第21期部門研究第7研究), 2024年03月16日
  • 「優生学と人口問題-戦間期アメリカにおける優生学の変容-」
    小野直子
    文化史学会大会, 2023年12月02日
  • 「アメリカ優生学の変容と人口問題への眼差し」
    小野直子
    関西アメリカ史研究会第61回年次大会, 2023年11月26日
  • 「アメリカ優生学運動とその遺産」
    小野直子
    同志社大学文化学会懇話会, 2023年07月12日
  • 「20世紀アメリカにおける生殖管理-断種、避妊、中絶の交差-」
    小野直子
    アメリカ学会第57回年次大会シンポジウム「性と生殖をめぐる正義(reproductive justice)の行方- 奴隷制時代からロウ対ウェイド判決後まで-」, 2023年06月03日
  • 修士論文報告会コメント(樋浦ゆりあ「ムラトーたちの『痕跡』-アメリカ合衆国ヴァージニア州における人種保全法・出生登録・優生学運動とミックス/混血-」)
    小野直子
    日本アメリカ史学会第56回例会, 2023年04月22日
  • 「誰もが生きがいを感じられる社会を目指して-性別役割分担意識ってなに?-」
    小野直子
    富山県高岡市男女平等推進センター企画講座, 2022年06月
  • 「1930〜40年代アメリカにおける優生学の変容-生殖・家族・人口問題-」
    小野直子
    早稲田大学総合人文科学研究センター公開研究会・シリーズ「戦後優生政策の国際比較」第3回, 2022年04月
  • 「ジェンダー不平等の現状と課題」
    小野直子
    富山県高岡市男女平等推進センター学習支援事業講演, 2021年11月
  • 「ジェンダー論とアメリカ史研究」
    小野直子
    日本アメリカ史学会第18回年次大会シンポジウムA「アメリカ史研究と隣接諸社会科学の対話」, 2021年09月
  • 「優生学運動とその遺産-身体管理のポリティクス-」
    小野直子
    同志社大学アメリカ研究所春季公開講演会, 2021年07月
  • 「アメリカの断種政策の概要」
    小野直子
    国立国会図書館調査及び立法考査局講義, 2021年03月
  • ディスカッサント(パネル報告「パンデミック期に再考する社会運動-フェミニスト歴史学者の視座から-」)
    小野直子
    ジェンダー史学会第17回年次大会, 2020年12月
  • 「20世紀初頭アメリカにおける感染症と公衆衛生-『腸チフスのメアリー』の記憶-」
    小野直子
    富山大学人文学部・富山循環型「人文知」研究プロジェクト公開研究交流会・ 第19回「人文知」コレギウム特別シンポジウム「感染症と人文学」, 2020年11月
  • 「『正常な』家族を求めて-知的障害者の親の会と専⾨家-」
    小野直子
    日本アメリカ史学会第16回年次大会シンポジウムC「抵抗の場としての『家族』」, 2019年09月
  • 「アメリカにおける福祉政策と市民の境界線-生殖をめぐるポリティクス-」
    小野直子
    富山大学人文学部・富山循環型「人文知」研究プロジェクト公開研究交流会・第11回 「人文知」コレギウム, 2018年12月
  • 「20世紀前半アメリカにおける知的障害と市民権」
    小野直子
    関西アメリカ史研究会第56回年次大会, 2018年11月
  • “Sterilization and Social Justice in Public Welfare”
    Naoko Ono
    The 51st Annual Meeting of the Japanese Association for American Studies, Workshop B “Framing the ‘American Century’: Movements for Social Justice II”, 2017年06月
  • 「戦間期アメリカ合衆国における優生学と大衆文化」
    小野直子
    歴史学研究会大会近代史部会「大戦間期における社会意識の変容-人びとにとっての科学と文化-」, 2016年05月
  • 「知的障害をめぐるポリティクス-革新主義期における福祉と科学的管理-」
    小野直子
    アメリカ医療史研究会主催シンポジウム「20世紀初頭アメリカ合衆国における医療と看護をめぐるポリティクス」, 2015年10月
  • 「20世紀転換期の精神医療」
    小野直子
    日本アメリカ史学会第12回年次大会シンポジウム B「20世紀転換期の医のかたち-個人と公共の線引きをめぐって-」, 2015年09月
  • 修士論文報告会コメント(富田蓉佳「死ぬ権利と人間の尊厳-カリフォルニア州自然死法を事例に-」)
    小野直子
    日本アメリカ史学会第32回例会, 2015年04月
  • 「優生学運動における市民規範」
    小野直子
    関西アメリカ史研究会第50回年次大会記念シンポジウム「アメリカ史の中の『市民』と自由」, 2012年12月
  • “‘To Fit Women for the Larger Citizenship’: Women and Eugenics in the United States”
    Naoko Ono
    Workshop on Social History of Handbook for Body and Environment in Mass Society, 2012年11月
  • “Reproductive ‘Fitness’ of American Citizens in the Early Twentieth Century”
    Naoko Ono
    A Workshop with Japanese and UNC Historians, “Making Modern Citizens: Politics, Cultures, and Struggles for Social Reform”, 2011年09月
  • 「日系アメリカ人の歴史」
    小野直子
    富山県黒部市国際文化センター・ワールドフェスティバル講演, 2011年03月
  • 「生殖と社会福祉-断種におけるインフォームド・コンセント-」
    小野直子
    中・四国アメリカ学会第38回年次大会シンポジウム「アメリカにおけるケアの思想」, 2010年11月
  • 「優生断種と医療倫理」
    小野直子
    アメリカ学会第44回年次大会部会C「アメリカの医療」, 2010年06月
  • 「アメリカ合衆国における乳児保護運動と優生学」
    小野直子
    文化史学会大会, 2009年12月
  • 「アメリカ史研究から国民意識の形成過程を考察する」
    小野直子
    富山大学第5回リエゾンフェスティバル, 2008年07月
  • 「死亡率の国家問題化」
    小野直子
    日本アメリカ史学会第2回年次大会シンポジウム「近代化と身体-身体に関する知の編成をめぐって-」, 2005年09月
  • “The Debate on Obstetrical Education in the Early Twentieth Century: Obstetrical Specialists or General Practitioners?”
    Naoko Ono
    Annual Meeting of the American Association for the History of Medicine, 2005年04月
  • 「アメリカ合衆国における医療の専門職化と医学教育改革-産科学を中心に-」
    小野直子
    比較教育社会史研究会発足大会, 2002年03月
  • 「生殖技術とジェンダー」
    小野直子
    富山県女性総合センター男女共同参画推進カレッジ講義, 1999年12月
  • 「医師の胎児観と中絶問題-1980年代の中絶論争を中心に-」
    小野直子
    第20回アメリカ史研究者夏期合宿セミナー, 1995年08月
  • 「アメリカ医学界における『胎児の発見』-中絶論争における胎児観の変化-」
    小野直子
    日本西洋史学会第45回大会, 1995年05月
  • 「アメリカにおける中絶問題-中絶問題の政治化-」
    小野直子
    文化史学会大会, 1993年12月
  • 「アメリカにおける中絶問題-中絶合憲判決の社会的背景-」
    小野直子
    三田史学会大会, 1993年06月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • アメリカ合衆国における知的障害の歴史的考察-医学の発達と市民権-
    小野直子
    2021年度は、アメリカにおける知的障害者の生殖の権利と婚姻の権利について焦点を当てた。まず、大恐慌からニューディール期における断種政策の変容過程を、知的障害者像の変化及び福祉政策と関連付けて明らかにした。その時期には、経済的に困窮した家族から特に重度の知的障害者の公立施設収容への需要が高まり、施設長たちはそれに応じるために、すでに過密な公立施設から軽度の収容者を退所させてコミュニティでの生活に適応させるという理由で、「選択的」断種手術を実施した。他方で、実際には経済的状況が厳しい中で、就労先がなくて施設から退所させることができない収容者に、可能な限り「普通の」社交生活を送らせるためということで断種手術は実施された。「専門家」にとっても、自宅で知的障害者のケアをする親族や後見人にとっても、断種は産児制限の方法として正当化され得るものとなり、軽度知的障害とされた人々がそれを利用することもあった。そうしたことが、1930年代に断種実施数が増加した要因であった。 また、知的障害者の婚姻の権利に対する認識の変化と、その前提としての知的障害者像の変化を明らかにした。アメリカでは初期から知的障害者の婚姻に関する法的制限が存在していたが、その対象となるのは少数であり、一般にそれほど重度ではない知的障害者には権利の行使が認められていた。しかし、優生学の台頭は、知的障害に対する国民の意識を大きく変えた。知的障害は遺伝性で、さまざまな社会問題の原因と見なされるようになり、その生殖を制限することが目指された。その方法のひとつが、知的障害者の施設への隔離であった。しかし、すべての知的障害者を施設に管理することは非現実的であったため、施設外の知的障害者の生殖を防止する方策として提案されたのが婚姻制限であった。婚姻制限の有効性は当初からあまり期待されていなかったが、法律はその後も長く維持された。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2019年04月 -2024年03月, 研究代表者, 基盤研究(C), 富山大学
  • 優生学運動における市民規範-アメリカの断種政策を中心に-
    小野直子
    本研究では、アメリカ合衆国における優生学運動と断種政策の歴史を検証した。どのような人々がどのような根拠に基づいて誰によって生殖に「不適」と見なされるようになったのか、それは歴史的にどのように変化してきたのかを、その時々の政治的・経済的・社会的状況及び医療技術の発達に位置付けて検討した。そして、福祉の拡大が政府による市民の身体への介入を増加させること、生殖に適した市民とそうでない市民の境界線はその時々の社会的状況によって変化してきたが、その根底にある生殖の適性という思想は失われていないことを明らかにした。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2013年04月 -2018年03月, 研究代表者, 基盤研究(C), 富山大学
  • 20世紀アメリカ医療史の展開―望ましき身体と機構
    平体由美; 小野直子; 松原宏之; 山岸敬和
    本共同研究は、医療保険制度と優生学運動の研究に限られていたアメリカ医療史の裾野を広げることを目的として開始された。最終的に、20世紀初頭の時代を中心とした訪問看護史、産業看護史、公衆衛生史、精神衛生史、病院制度史を充実させることとなった。このような個別領域の充実と並んで、共同で発見した事項として、身体管理の強化がすすんだ20世紀前半に、「健常ではない者」を包摂しつつ同時に排除する方法が模索されていたことを明らかにした。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2013年04月 -2016年03月, 研究分担者, 基盤研究(C), 札幌学院大学
  • 近代市民規範のポリティクス-「社会改良」の複合的メカニズムに関する史的考察
    樋口映美; 貴堂嘉之; 日暮美奈子; 岩井淳; 小野直子; 加藤千香子; 兼子歩; 黒川みどり; 高田馨里; 永島剛; 平体由美; 中野耕太郎; 白川耕一
    21世紀を生きる私たちは、経済力や文化が境界線を越えて他地域や他国に浸透していくさまを目の当たりにしている。その浸透のありさまは現代のみならず近代にも共通していたであろうという見地から、「社会改良」を掲げた社会進化論や優生学などの科学的知がグローバルに伝播し主として19世紀から20世紀にかけて社会「改善」のために実践され、巷の人種観やジェンダー観と絡んで近代秩序を形成してきたプロセスを検証した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2010年 -2012年, 研究分担者, 基盤研究(B), 専修大学
  • アメリカ合衆国における医療の専門化と女性の身体
    小野直子
    本研究は、アメリカ合衆国において医療が専門化する過程で、特に女性の身体が公的管理の対象となっていく過程を解明するものである。優生思想が台頭した帝国主義時代,特に第一次世界大戦期において、国家の将来を担う乳幼児の生命と健康の保護、及びそのための母体保護は国家的問題となった。その過程で、技術の発達、人々の生命観・身体観・家族観・女性観の変化、身体管理の方法が交錯する様相を描き出した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2006年 -2008年, 研究代表者, 若手研究(B), 富山大学
  • アメリカ合衆国における医療の専門職化に関する歴史的研究(在外研究のため辞退)
    小野 直子
    日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2003年 -2003年, 研究代表者, 若手研究(B), 富山大学
  • アメリカ合衆国における生殖の医学化に関する歴史的研究
    小野直子
    本研究の目的は、アメリカ合衆国において、人間の身体が医療の対象となり国家に取り込まれていく過程を、生殖の問題(妊娠・出産・避妊・中絶)を具体例として明らかにすることであった。特に医療専門職に焦点を当て、医学雑誌や医学書における妊娠・出産・避妊・中絶などといったような生殖に関する医師の言説を分析し、医師の女性観・家族観・身体観・国家観を明らかにして、19世紀から20世紀初頭にかけて医療が専門職化していく過程にそれらを位置付けた。18世紀後半から19世紀にかけて起こったそれまで女性のみの立ち会いで行われていた出産への男性医師の介入、19世紀半ば以降の医師の避妊や中絶に対する反対、20世紀初頭における医師の避妊の容認、19世紀末から20世紀初頭にかけての自宅出産から病院出産への変化、といったような生殖をめぐる医師の対応の変化は、それぞれの時代の医師の女性観・家族観・道徳観を反映していただけでなく、彼らが社会において「専門家」として自分達の特権的な地位を獲得する過程を反映したものであった。生殖のコントロールは、そのための有効な手段になり得たのである。医学教育を受けて「科学的な」医療を信奉する正規の医師は、免許制度の制定や医学教育を通して非正規医療や女性を排除し、医療業務を独占していくことになる。こうしてそれまで「女性の文化」であった出産や産児制限に男性医師が介入するようになるのであるが、その正当性の根拠となったのは、国家の成員となる子供とそれを生産する母親の身体を管理することが国家にとって必要であり、それを行うのは「専門家」としての医師の役割であるという自己認識であった。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2000年 -2001年, 研究代表者, 奨励研究(A), 富山大学