建設用板ガラス取引におけるタイミング・コントローラー
中道 一心
同志社商学, 73(2) 861 - 881, 2021年09月
折込センターと折込チラシ : タイミング・コントローラー試論
中道一心
同志社商学, 72(5) 971 - 990, 2021年03月, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
COVID-19という危機を乗り越えようとする中小企業の企業家活動プロセス : ミタニ建設工業株式会社(高知県)をケースとして
関 智宏; 中道 一心; 河合 隆治
経営経済, 56 121 - 145, 2020年12月, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
COVID-19影響下における中小企業の企業家活動プロセス : アントレプレナーシップ研究からの接近による実態把握
関 智宏; 河合 隆治; 中道 一心
同志社商学, 72(2) 249 - 276, 2020年09月, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
折込チラシの流通におけるタイミング・コントローラー
中道一心
同志社商学, 71(6) 1519 - 1539, 2020年03月, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
市場縮小期における中核企業の市場適応とサプライチェーンに与える影響 : デジタルスチルカメラの事例
中道一心
同志社商学, 71(5) 1179 - 1207, 2020年03月, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
卸商と印刷用紙 : タイミング・コントローラー試論 (藤原秀夫教授古稀祝賀記念号)
中道 一心; ナカミチ カズシ; Nakamichi Kazushi
同志社商学 = The Doshisha business review, 同志社大学商学会, 70(6) 1111 - 1143, 2019年03月
鉄筋工事業企業と建設用棒鋼 : タイミング・コントローラー試論
中道 一心; 岡本 博公; ナカミチ カズシ; オカモト ヒロキミ; Nakamichi Kazushi; Okamoto Hirokimi
同志社商学 = The Doshisha business review, 同志社大学商学会, 70(3) 467 - 486, 2018年11月
氷雪販売業者と氷 : タイミング・コントローラー試論 (横川和博教授定年退職記念号)
中道 一心; 高橋 侑也
高知論叢 : 社会科学, 高知大学経済学会, (114) 109 - 137, 2018年03月
代理店と印刷用紙 : タイミング・コントローラー試論 (高井紳二教授定年退職記念号)
中道 一心; ナカミチ カズシ; Nakamichi Kazushi
同志社商学 = The Doshisha business review, 同志社大学商学会, 69(6) 1299 - 1322, 2018年03月
印刷用紙取引におけるタイミング・コントローラー (上田慧教授古稀祝賀記念号)
中道 一心; ナカミチ カズシ; Nakamichi Kazushi
同志社商学 = The Doshisha business review, 同志社大学商学会, 69(5) 931 - 964, 2018年03月
商工会議所の経営指導員が地域の知識創造に果たす役割について
中道 一心; 岡村 和明; ナカミチ カズシ; オカムラ カズアキ; Nakamichi Kazushi; Okamura Kazuaki
同志社商学 = The Doshisha business review, 同志社大学商学会, 69(3) 415 - 447, 2017年11月
タイミング・コントローラー試論 : 造船用厚板
中道 一心; 岡本 博公; 加藤 康; ナカミチ カズシ; オカモト ヒロキミ; カトウ ヤスシ; Nakamichi Kazushi; Okamoto Hirokimi; Kato Yasushi
同志社商学 = The Doshisha business review, 同志社大学商学会, 69(3) 343 - 360, 2017年11月
商学会研究会報告
服部 茂幸; 長坂 健司; 内藤 徹; 田中 圭; 塩谷 剛; 佐藤 郁哉; 清水 玄彦; 中道 一心; ハットリ シゲユキ; ナガサカ ケンジ; ナイトウ トオル; タナカ ケイ; シオノヤ ゴウ; サトウ イクヤ; シミズ ハルヒコ; ナカミチ カズシ; Hattori Shigeyuki; Nagasaka Kenji; Naito Toru; Tanaka Kei; Shionoya Go; Sato Ikuya; Shimizu Haruhiko; Nakamichi Kazushi
同志社商学 = Doshisha Shogaku (The Doshisha Business Review), 同志社大学商学会, 68(5) 613 - 628, 2017年03月15日
書評 矢都洋三編『日本デジタルカメラ産業の生成と発展 : グローバリゼーションの展開の中で』
中道 一心
経営史学 = Japan business history review, 経営史学会, 51(4) 64 - 66, 2017年03月
Photokinaにおける消費者向けカメラ分野への出展 (1994~2014年) : 一眼レフカメラとビューファインダーカメラ
中道 一心; ナカミチ カズシ; Nakamichi Kazushi
同志社商学 = The Doshisha business review, 同志社大学商学会, 68(3) 305 - 320, 2016年12月
スマートフォンの普及に対応するデジタルカメラメーカーの戦略
中道 一心
産業学会研究年報, 産業学会, 2014(29) 169 - 181, 2014年
土佐の風土に根ざした地域教材開発研究
柴 英里; 菊地 るみ子; 山中 文; 岡谷 英明; 吉岡 一洋; 中道 一心; 受田 浩之; 芝 京; 山本 哲治
学習開発学研究, 広島大学大学院教育学研究科学習開発学講座, (7) 59 - 67, 2014年
ものづくりと時間サイクル : 長期サイクルがもたらす競争力 (岡本博公教授定年退職記念号)
富野 貴弘; 中道 一心
同志社商学, 同志社大学商学会, 64(5) 394 - 416, 2013年03月
デジタルカメラ産業における外部組織の活用論理 : 事業システムの組み替えと機能間能力ギャップ (グローバル産業の海外展開と国内回帰 : デジタルカメラ産業を事例にして)
中道 一心
日本大学経済学部経済科学研究所紀要, 日本大学経済学部経済科学研究所, 0(42) 157 - 173, 2012年03月
高知県自動車部品関連会社の交流会の狙いと現状 -交流会メンバーの声から考える高知県の産業振興のストーリー-
中道 一心
高知論叢. 社会科学, 高知大学経済学会, (101) 121 - 157, 2011年07月20日
機能間能力ギャップにみる外部組織の活用論理--産業間比較に向けた試論的展開
東 正志; 中道 一心; 富野 貴弘
高知論叢, 高知大学経済学会, (99) 93 - 113, 2010年11月
競争次元の高度化と日本デジタルスチルカメラ産業の国際競争力(1)競争次元の広がりと深さに着目して
中道 一心
高知論叢, 高知大学経済学会, (94) 71 - 91, 2009年03月
小売店の品揃えからみた日本のデジタルスチルカメラメーカーの国際展開―世界10ヶ国地域の店頭調査―
中道一心
商学論集, 同志社大学大学院商学研究科院生会, 42(2) 64 - 81, 2008年03月
デジタルスチルカメラ産業における日本企業の競争力―三つのシェアにみる事業システムの組み替え―
中道一心
経営学論集, 78 208 - 209, 2008年
店頭価格調査からみたデジタルスチルカメラの製品展開--日本市場に関する資料
中道 一心
同志社大学大学院商学論集, 同志社大学大学院商学研究科院生会, 41(2) 74 - 89, 2007年03月
デジタルスチルカメラ産業の日本市場における持続的競争優位の獲得―店頭価格調査を手掛かりに―
中道一心
産業学会研究年報, 産業学会, 22(22) 123 - 135, 2007年
「絵作りの能力」からみた日本デジタルスチルカメラ産業の国際競争力
中道一心
工業経営研究, 工業経営研究学会, 20 28 - 37, 2006年09月
デジタルスチルカメラ産業の日本市場における持続的競争優位の獲得--店頭価格調査を手掛かりに
中道 一心
産業学会研究年報, 産業学会, (22) 123 - 135, 2006年
産業特性からみた日本デジタルスチルカメラ産業の国際競争力
中道一心
産業学会研究年報, 産業学会, 21(21) 145 - 156, 2006年
日本デジタルスチルカメラ産業の国際競争力の源泉(上)競争力の源泉としての「絵作りの能力」
中道 一心
同志社大学大学院商学論集, 同志社大学大学院商学研究科院生会, 40(1) 61 - 87, 2005年09月
サイクルタイムの組み合わせと市場適応力―デジタルスチルカメラ産業における完成品メーカーB社のケース―
中道一心
商学論集, 同志社大学大学院商学研究科院生会, 39(2) 192 - 200, 2005年03月
産業特性からみた日本デジタルスチルカメラ産業の国際競争力
中道 一心
産業学会研究年報, 産業学会, (21) 145 - 156, 2005年
フレキシビリティの重層性と市場特性―デジタルカメラ産業におけるOEM企業A社のケース―
中道一心
商学論集, 同志社大学大学院商学研究科院生会, 39(1) 177 - 205, 2004年09月
タイミング・コントローラーと競争優位:規模の経済とJIT生産の両立に関する研究
中道 一心; 田中 彰; 川端 望; 加藤 康; 河村 徳士; 富野 貴弘
昨年度に1.前研究プロジェクトの研究成果を共有すること、2.先行研究を整理すること、3.フィールドリサーチ(国内外)を中心に行い、4.ケース作成、5.成果発表に着手する計画であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大により、1と2にしか研究資源を割くことができなかったため、新規のフィールドリサーチを体系だって行うことができなかった。その結果、4と5には着手することができなかった。
2021年度は、これらを挽回すべく準備を進めたが、新型コロナウイルス感染症が再拡大し、海外でのフィールドリサーチの実施を延期せざるを得なかった。そこで、これまでの研究蓄積を生かし、本研究プロジェクトを補強するために、周辺領域の整理し、学会報告と論文執筆をおこなった。
本研究において大きな前進は、タイミング・コントローラーが成立し得る条件について、アルフレッド・D.チャンドラーのThe Visible Hand(邦題『経営者の時代』)と、これに対するオリバー・E.ウィリアムソンの書評論文にさかのぼって検討したことである。そして、その成果として事業所としてのタイミング・コントローラーと、独立した企業としてのタイミング・コントローラーを区別する観点を示すことができた。端的には、①タイミング・コントロール機能を有する事業所が素材生産企業の工場や完成品企業の工場と連携し、円滑な残の供給を行う仕組みを持っていることと、②タイミング・コントロール機能を有する独立した企業(タイミング・コントローラー)が素材生産企業や完成品企業との力関係の下で契約を結び、産業組織のなかで利潤の確保と成長を目指していることは、区別したうえでどちらも研究しなければならないことを明示した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 2020年04月 -2023年03月, 研究代表者, 基盤研究(C), 同志社大学
グローバル市場に適応するためのエンジニアリングおよびサプライチェーンに関する研究
富野 貴弘; 新宅 純二郎; 永島 正康; 中道 一心; 藤本 隆宏
本年度は、昨年度に引き続き研究フィールド調査と研究結果の発表を実施した。
調査は主にアパレル産業を重点的に行った。またアパレル産業のエンジニアリングおよびサプライチェーンにおいては、上流工程であるテキスタイル(生地)の生産にボトルネックがあると推察していたため、その確認のため、5月に倉敷紡績株式会社(安城工場)を訪問した。6月には、アパレルOEM・ODMの株式会社丸久の東京支社を訪問し、アパレルのものづくりの開発生産連携に関する調査を行った。10月には、日本のアパレル企業大手の株式会社アダストリアを訪問し、同社のビジネスモデルに関するインタビュー調査を実施した。アダストリアは、ポーター賞をとった2009年前後にはすでに、商社経由のビジネスの限界、ZARA・H&M等のファストファッションの猛攻で危機感を持ってたことが分かった。そこで、業績悪化の痛みを伴いながらも数年かけてSPA化を図り、そのなかでマルチブランド経営に伴って生じる様々な障壁(在庫管理の複雑化、各ブランドの個性追求によるコスト増など)を、閑散期・期中・QRの柔軟な生販管理組み合わせ、可能な限りの生地の共通化などを通じて克服し競争力へと結びつけていることが確認できた。年明け2月にもアダストリアへの追加インタビューを実施し、今後の研究協力への約束も取り付けており、これを発展させて次の科研費研究にも繋げる展望を持つことができた。
研究実績は、研究メンバーそれぞれが、学会発表(日本経営学会、産業学会、経営史学会、EurOMA2019、 International Symposium on Operations Management and Strategy 2019)、論文・報告書執筆等を通じて数多く発信することができた。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 2017年04月 -2021年03月, 研究分担者, 基盤研究(B), 明治大学
サプライチェーンにおけるタイミングコントローラー:市場適応方法の比較研究
岡本 博公; 田中 彰; 東 正志; 善本 哲夫; 加藤 康; 藤川 健; 横井 克典; 中道 一心; 藤岡 章子; 富野 貴弘
サプライチェーンの多様な実態をタイミング・コントローラーに注目し、産業間比較することによってタイミング・コントローラーの意義を明らかにした。1.素材から完成品に至るサプライチェーンにタイミング・コントローラーが存在すること、2.サプライチェーンの多様性に応じてタイミング・コントローラーは商業者から専門業者まで業種業態が多様であることこと、3.彼らが存在することによって全体のコストが低減していること、4.タイミング・コントローラーは、生産と消費の懸隔、特に時間懸隔の仲介機構であり、先行研究の想定よりもはるかに精緻な仕組み(Fine Tuning System)を提供していることを明らかにした。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(B), 2015年04月 -2019年03月, 研究分担者, 基盤研究(B), 高知工科大学
商工会・商工会議所の経営指導員を地方再生に活かす経済政策に関する研究
横川 和博; 中川 香代; 霜田 博史; 海野 晋悟; 岡村 和明; 中道 一心; 雨宮 祐樹; 新井 泰弘
この研究では、経営指導員の役割と機能を多角的に分析した。第1に、商工会議所の経営指導員の入職経路、クライアント、学び合い、学び合いに対する考え方について、アンケート調査に基づき明らかにした。第2に、経営指導員の政策的位置づけが経営指導員の人材育成に対する及ぼす影響について分析した。第3に、地域社会における中小企業法の位置づけを明確にした。第4に、経営指導がもたらす効果に関する経済学的分析を行い、販路開拓や研究開発支援に重点を置く重要性を指摘した。最後に、学び合いに焦点を当て、その理論モデルを構築した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究, 2015年04月 -2018年03月, 研究分担者, 挑戦的萌芽研究, 高知大学
持続的な事業成長と価値獲得を実現する事業ドメインの再定義と事業システムの革新
中道 一心
この研究は写真産業に立地する企業に対して、彼らの事業ドメインの定義、事業システム、製品ラインアップの変遷を調査分析した。そのなかで明らかになったことは、企業は急激な競争環境の変化に直面した場合でも、事業ドメインを軽微な変更にとどめる一方で、事業システムは補完企業を活用するなど抜本的な革新を加えることで環境変化に適応する製品ラインアップを提供し、そのことが持続的な事業成長と価値獲得に結び付くということであった。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 2014年04月 -2017年03月, 研究代表者, 若手研究(B)
時間サイクルを軸にした「ものづくり」と競争力に関する研究
富野 貴弘; 中道 一心
本研究は、製造企業のものづくり活動を、時間サイクルという視点から整理、分析を試みたものである。近年のビジネス環境においては、あらゆる側面でスピードが重要視されている。しかし本研究で示したのは、ものづくりにおける長い時間サイクルを活用し競争力に結びつけている企業のケースである。今日の企業間競争を考えるうえで、表層的で目に見えやすく、かつ速いものづくりサイクルの側面にのみ注目していては、企業の競争力の実態を明らかにできない可能性を示した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 2014年04月 -2017年03月, 研究分担者, 基盤研究(C), 明治大学
日本と台湾における光学産業の成長と連鎖
沼田 郷; 山下 雄司; 中道 一心
本研究の第一の課題は、英、独を中心とした複数企業間の競争と協調関係の中で、我が国光学産業の成長を再検討することであった。この課題に対し、英国標準化機関の発足とその意義について、また英国の大量生産と部品生産を技術面から支えた互換性が重要であったことを明らかにした。
さらに、日本企業の台湾進出を契機とした台湾光学産業の成長過程を明らかにするという第二の課題に対しては、台湾企業に対する日本企業の技術支援、企業間の人的移動、日本と台湾企業の協調関係から、台湾光学産業の成長過程を明らかにした。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 2014年04月 -2017年03月, 研究分担者, 基盤研究(C), 青森大学
事業成長と価値獲得を促進する製品ライン戦略に関する研究
中道 一心
日本のカメラメーカーの製品ラインアップの変遷を定量的、定性的に調査した。そのなかで明らかになったことは、企業がカメラ事業の事業ドメインをどのように定義づけ、それに沿った製品ラインアップを如何に取り揃えることができるかが鍵になるということであった。
時代の移り変わりのなかで、多様な製品が代替製品として、カメラの前に現れた。しかし、各社のカメラ事業に関する事業ドメインが一貫性を持ち、それに沿った製品ラインアップを実現する仕組みを構築できれば、事業成長と価値獲得に結びついているのである。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(B), 2012年04月 -2014年03月, 研究代表者, 若手研究(B), 高知大学
中核企業が持つ外部組織の管理能力と競争力に関する研究:デジタルカメラ産業の事例
中道 一心
この研究では中核企業の外部組織の管理能力と競争力の関係について、デジタルカメラ産業に題材に調査した。中核企業がいくつかの事業システムをもってビジネスを実行している場合、外部組織の管理能力を向上させる。デジタルカメラ産業において、多くの日本企業はいくつかの事業システムを実行している一方で、多くの欧米企業はひとつないしふたつの事業システムでビジネスを実行している。以上の結果から、日本企業が国際競争力を維持し続けているといえる。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究(スタートアップ), 2008年10月 -2010年03月, 研究代表者, 若手研究(スタートアップ), 高知大学
デジタルスチルカメラ産業における日本企業の国際競争力についての研究
中道 一心
日本企業の国際競争力について事業システムの観点から分析を進めた。
1)定性的調査
デジタルスチルカメラ(DSC)産業の完成品企業、部品企業、設計企業に二つの観点からインタビュー調査を行った。一つは、部品事業をどのように考えているかをインタビューした。DSC産業の完成品企業は単なる組み立て企業ではなく、レンズユニット、イメージセンサ(CCDやCMOS)、イメージプロセッサ、液晶パネル、バッテリーなどを生産している企業が多い。(1)それらの部品事業を完成品事業との関係、(2)今後いままで保有していなかった部品事業領域の2点について、どのように考えているかをインタビューした。もう一つは、研究開発、製品設計、製造のそれぞれの活動について、どのように考えているか調査した。これらの調査で、日本企業の事業構造を大きく二つに分類することができた。一つは、部品事業を深く掘り下げ、領域も拡大しようとし、研究開発にも積極的で、製品設計と製造を自社で行おうとする垂直統合型の事業システムを追及する企業である。もう一つは、いまある部品事業を深く掘り下げるが、領域を拡大しようとせず、研究開発や製品設計、製造を製品ランナップごとに事業構造を適合させようとする垂直統合型と水平分業型を折衷した事業システムである。
2)定量的調査
日本市場の店頭価格情報とシェア推移をもとに、個別企業が持続的に競争優位を獲得しようとするとき、市場の要請はどこにあるのかを明らかにした。この分析で、製品ラインナップのダイナミックな切り替えを継続的に実施することが重要であることがわかった。
1)2)を通して、どちらかの事業システムが優れているのではなく、製品ラインナップのダイナミックな切り替えを継続的に実施できるように、自社が保有する資源に合った事業システムを選択している企業が競争力を持つようである。世界市場での分析を積み重ね、本研究の発見事項を再確認したい。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 特別研究員奨励費, 2005年05月 -2007年03月, 研究代表者, 特別研究員奨励費, 同志社大学