大谷 実
オオタニ ミノル
経済学部経済学科
准教授
Last Updated :2025/05/08

研究者情報

    プロフィール

    上智大学文学部史学科卒業。東京外国語大学大学院地域文化研究科ヨーロッパ第一専攻博士前期課程修了。同志社大学大学院経済学研究科経済政策専攻博士後期課程修了。博士(経済学)。

  • 公開用メールアドレス

    motanimail.doshisha.ac.jp

    研究分野

    • 人文・社会 / ヨーロッパ史、アメリカ史

    経歴

    • 岩手大学, 人文社会科学部, 非常勤講師, 2023年10月 - 現在
    • 同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員(社外), 2022年04月 - 2024年03月
    • 岩手県立大学, 高等教育推進センター, 講師, 2021年04月 - 2024年03月
    • 甲南女子大学, 国際学部 多文化コミュニケーション学科, 非常勤講師, 2018年04月 - 2022年03月
    • 同志社大学, 経済学部 経済学科, 助教(有期), 2018年04月 - 2021年03月

    所属学協会

    • 上智史学会
    • ドイツ現代史研究会
    • 日本西洋史学会
    • 社会経済史学会

    委員歴

    • 事務局長, 2025年06月 - 現在, ドイツ現代史研究会, 学協会
    • 会計, 2014年04月 - 2015年03月, ドイツ現代史研究会, 学協会

    論文

    • 1950年代西ドイツの「非定住者」とシンティ・ロマ−−バーデン・ヴュルテンベルク州とバイエルン州を手掛かりに−−
      大谷実
      経済学論叢, 76(4) 53 - 75, 2025年03月20日, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
    • 戦後西ドイツ社会とシンティ・ロマ――研究動向と今後の課題――
      大谷 実
      経済学論叢, 同志社大学経済学会, 73(3) 127 - 147, 2021年12月20日, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
    • ヴァイマル期のドイツ社会とシンティ・ロマ――バイエルンにおける隔離と就労を巡る立法過程を手掛かりに――
      大谷 実
      西洋史学, (270) 166 - 184, 2020年12月, 研究論文(学術雑誌)
    • 19世紀末から20世紀初頭のドイツ社会とロマ概念――イギリスとドイツの百科事典を手掛かりに――
      大谷 実
      同志社大学経済学会 経済学論叢, 71(4) 359 - 388, 2020年03月, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
    • 総力戦体制とシンティ・ロマ――第一次世界大戦期ドイツ・バイエルンにおける政策展開を手掛かりに――
      大谷 実
      同志社大学経済学会 経済学論叢, 70(1) 139 - 160, 2018年07月, 研究論文(大学,研究機関等紀要)
    • 「反社会的分子」と「人種」の狭間に――世紀転換期ドイツ・バイエルンにおけ るシンティ・ロマ政策――
      大谷 実
      同志社大学経済学部 学位論文, 2018年03月, 学位論文(博士)
    • 一九世紀末から二〇世紀初頭のドイツにおけるシンティ・ロマ概念の変遷――百科事典と内務省史料を手掛かりに――
      大谷 実
      ゲシヒテ, ドイツ現代史研究会, (8) 3 - 22, 2015年03月, 研究論文(学術雑誌)

    MISC

    • (掲載予定) 書評:高橋秀寿『反ユダヤ主義と「過去の克服」--戦後ドイツ国民はユダヤ人とどう向き合ったのか--』
      大谷実
      ゲシヒテ, (18) 頁数未定 , 2025年04月, 書評論文,書評,文献紹介等

    書籍等出版物

    • 『身体と環境をめぐる世界史――生政治からみた「幸せ」になるためのせめぎ合いとその技法』
      服部伸(編著; 穐山洋子; エシュバッハ=サボー,ヴィクトリア; 大谷誠; 大谷実; 小野直子; 河合竜太; 香西豊子; 東風谷太一; 小堀慎悟; 福元健之; 藤原辰史; 宝月理恵; 御手洗悠紀; 美馬達哉; 村上亮
      人文書院, 2021年02月28日, 共著, 帝政期ドイツ社会における「移動の自由」と「安全」・「治安」――シンティ・ロマ取り締まりをめぐって――, 学術書

    講演・口頭発表等

    • 書評:高橋秀寿『反ユダヤ主義と「過去の克服」――戦後ドイツ国民はユダヤ人とどう向き合ったのか』(人文書院、2023年)
      大谷 実
      ドイツ現代史研究会10月例会(於:オンライン), 2024年10月26日, 口頭発表(一般)
    • 戦間期ドイツにおけるシンティ・ロマをめぐる研究活動と支援団体 ―ロベルト・リッターを中心に―
      大谷 実
      身体・環境史研究会 2024年第1回例会[同志社大学人文科学研究所第21期部門研究第7研究], 2024年05月25日
    • 1950年代の西ドイツにおける非定住者問題とシンティ・ロマ政策
      大谷実
      ドイツ現代史学会(於:青山学院大学)および「歴史と人間」研究会6月例会(プレ発表、於:一橋大学), 2023年09月30日, 口頭発表(一般), 青山学院大学、一橋大学
    • ヴァイマル期ドイツのシンティ・ロマをめぐる研究状況と今後の可能性について
      大谷実
      身体・環境史研究会 2022年第2回例会[同志社大学人文科学研究所第21期部門研究第7研究], 2022年07月02日
    • 戦後西ドイツ社会とシンティ・ロマ――研究動向と今後の課題
      大谷実
      第30回西日本ドイツ現代史学会, 2021年03月29日, 口頭発表(一般), 西日本ドイツ現代史学会, オンライン
    • 帝政期ドイツ社会における「移動の自由」と「安全」・「治安」――シンティ・ロマ取り締まりを巡って――
      大谷実
      ドイツ現代史研究会10月例会, 2020年10月31日, 口頭発表(一般), ドイツ現代史研究会, オンライン
    • 帝政期のドイツ社会とマイノリティ-シンティ・ロマを手掛かりに-
      大谷 実
      身体・環境史研究会 2019年第3回例会, 2019年12月01日, 口頭発表(一般), 身体・環境史研究会(代表:服部伸 同志社大学文学部文化史学科教授), 同志社大学
    • ヴァイマル社会国家とシンティ・ロマ政策
      大谷 実
      上智史学会 6月例会, 2018年06月16日, 口頭発表(一般), 上智史学会, 上智大学
    • 近代社会におけるマイノリティ――世紀転換期ドイツのシンティ・ロマ政策――
      大谷 実
      第68回日本西洋史学会大会(自由論題), 2018年05月20日, 口頭発表(一般), 広島大学
    • 総力戦体制とシンティ・ロマ―第一次世界大戦期ドイツ・バイエルンにおける政策展開を手掛かりに―
      大谷 実
      ヨーロッパ近現代史若手研究会, 2018年01月21日, 口頭発表(一般), 東北学院サテライトステーション
    • マイノリティと「労働忌避」―世紀転換期ドイツ・バイエルンにおける「ツィゴイナー」政策をめぐって―
      大谷 実
      社会経済史学会第84回全国大会(自由論題), 2015年05月31日, 口頭発表(一般), 社会経済史学会, 早稲田大学
    • 世紀転換期ドイツにおけるシンティ・ロマ概念の形成―統計資料・百科事典・警察文書―
      大谷 実
      社会経済史学会近畿部会9月例会, 2014年09月20日, 口頭発表(一般), 社会経済史学会近畿部会, 大阪大学

    共同研究・競争的資金等の研究課題

    • シンティ・ロマの包摂と排除をめぐる歴史研究:ナチスと戦後西ドイツ社会
      大谷 実
      本年度は、戦後西ドイツ社会におけるシンティ・ロマに関し、まず先行研究の渉猟ならびに検討を中心的に取り組み、以下の諸点が明らかとなった。 先行研究では、戦後補償および人種迫害をめぐる展開に焦点を当てた研究が比較的多くなされてきた。その結果、行政および学問におけるナチス期との連続性が指摘されてきた。すなわち、「絶滅収容所」の有無という明確な差異はあるものの、シンティ・ロマを取り締まるうえでの行政の基本的な排除の方針は変わらず、その強調される側面が「人種」から「反社会性」へと時代状況に合わせて変化したに過ぎないというものである。ドイツ社会における市民的規範に反するとみなされた人びとを「治安維持」「犯罪対策」を名目として取り締まり、社会の周辺に追いやるという、根本的な指針は戦後においても変化していなかったとされる。 他方、地域研究の観点からは、1970年代のバーデン・ヴュルテンベルク州において、「フライブルク・モデル」と呼ばれる「新たな動き」(シンティ・ロマや放浪者を西ドイツ社会に包摂しようとする傾向)がみられたことが、先行研究によって指摘された。これは、フライブルクにおいて社会的支援を必要とする人びと向けに「社会住宅」を建設し、地域社会への定着を促すプロジェクトである。加えて、同住宅に併設する形で、社会文化的なボランティア活動を行う市民団体の事務所も開設された。このプロジェクトによって、フライブルクの行政機関による継続的支援が可能となり、シンティ・ロマや放浪者の地域定着を図る政策モデルとして注目されたという。 以上から、ナチス期との連続性がみられるなかで、「フライブルク・モデル」のような動きがいかに生じえたのか、その社会的背景を分析するとともに、それは「新たな動き」と見なしうるものなのか、という新たな検討課題が導出された。現在は、主にこの点について、調査研究を進めている。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 若手研究, 2021年04月 -2025年03月, 研究代表者, 若手研究, 岩手県立大学

    社会貢献活動

    • 民族と国家:20世紀ドイツの歴史からウクライナ侵略を考える, 岩手県立大学, 令和4年度岩手県立大学公開講座, 2022年08月06日, 講演会

    担当経験のある科目(授業)

    • 世界の近現代史
      甲南女子大学 文学部 多文化コミュニケーション学科

    その他

    • 大学間協定派遣留学生(ドイツ・ミュンヘン大学)
      2015年09月 -2016年09月, 2015年9月から2016年8月まで、同志社大学の大学間協定派遣留学生として、ドイツ・ミュンヘン大学に留学した。