くずし字による古典教育の試み(9)―江戸時代の『徒然草』を〈読む〉―
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
名古屋大学教育学部附属中・高等学校紀要, (69) 160 - 171, 2024年12月
『怪談雨之燈』素材考
三宅 宏幸
同志社国文学, (101) 192 - 203, 2024年12月, 研究論文(学術雑誌)
東随舎の写本随筆と『野翁物語』―附、馬琴戯作との類似―
三宅 宏幸
読本研究新集, (15) 65 - 81, 2024年02月, 研究論文(学術雑誌)
楽亭西馬作『岸柳四魔談』と馬琴草双紙
同志社国文学, (99) 31 - 43, 2023年12月
くずし字による古典教育の試み(8)―短時間での和本・くずし字活用例―
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
名古屋大学教育学部附属中・高等学校紀要, (68) 154 - 163, 2023年12月
『俊寛僧都嶋物語』試論―引用・考証・附会―
三宅宏幸
国語と国文学, 100(11) 91 - 104, 2023年11月
東随舎の写本随筆『続思出草紙』について
三宅 宏幸
同志社国文学, (98) 109 - 120, 2023年03月
京伝読本典拠小考
三宅 宏幸; 宮田 樹; 渡邊 珠莉
愛知県立大学説林, (71) 23 - 41, 2023年03月
くずし字による古典教育の試み(7)―和本バンクを活用した出前授業ー
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
名古屋大学教育学部附属中・高等学校紀要, (67) 105 - 116, 2022年12月
くずし字による古典教育の試み(6)―オンライン授業で学ぶ・『伊勢物語』から『仁勢物語』へ―
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
『名古屋大学教育学部附属中・高等学校紀要』, 名古屋大学教育学部附属中・高等学校, 66(66) 135 - 150, 2022年01月
寛政期読本『怪談雨之燈』の研究と翻刻
三宅 宏幸
愛知県立大学説林, (69) 27 - 69, 2021年03月, 研究論文(学術雑誌)
曲亭馬琴『自撰自集雑稿』諸本小考―「馬琴自筆本」への疑問―
三宅 宏幸
東海近世, (28) 21 - 39, 2021年02月, 研究論文(学術雑誌)
くずし字による古典教育の試み(5)―江戸時代の「桃太郎」を読む・補遺―
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
名古屋大学教育学部附属中・高等学校紀要, 名古屋大学教育学部附属中・高等学校, (65) 204 - 209, 2021年01月, 研究論文(学術雑誌)
くずし字による古典教育の試み(4)―教科書教材としての『百人一首』から『 教歌道化百人一首』へ―
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
名古屋大学教育学部附属中・高等学校紀要, 名古屋大学教育学部附属中・高等学校, (64) 205 - 216, 2019年12月
木村黙老の蔵書目録攷―多和文庫蔵『高松家老臣木村亘所蔵書籍目録残欠』の位置づけ―
三宅 宏幸
近世文藝, (110) 15 - 29, 2019年07月, 研究論文(学術雑誌)
くずし字による古典教育の試み(3)―高校生と読む「北斎だるせん」―
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
名古屋大学教育学部附属中・高等学校紀要, (63) 157 - 169, 2018年12月
曲亭馬琴と木村黙老の関係
三宅 宏幸
日本文学研究ジャーナル, (7) 105 - 119, 2018年09月
〈宮本武蔵もの〉実録の展開―『兵法修練談』『武道小倉袴』『袖錦岸柳島』系統を中心に―
三宅 宏幸
読本研究新集, (10) 151 - 169, 2018年06月
くずし字による古典教育の試み(2)―江戸時代の「さるかに合戦」を読む―
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
名古屋大学教育学部附属中・高等学校紀要, 名古屋大学教育学部附属中・高等学校, (62) 154 - 165, 2018年03月
好華堂野亭の戦記〈図会もの〉と通俗軍談
三宅 宏幸
愛知県立大学説林, 愛知県立大学国文学会, (65) 81 - 101, 2017年03月
〈宮本武蔵もの〉実録の系統分類
三宅 宏幸
愛知県立大学日本文化学部論集, (8) 109 - 134, 2017年03月
くずし字による古典教育の試み―日本近世文学会による出前授業―
加藤 直志; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
名古屋大学教育学部附属中高等学校紀要, 名古屋大学教育学部附属中・高等学校, 61(61) 134 - 142, 2016年12月
馬琴の考証と読本―『朝夷巡嶋記全傳』論―
三宅 宏幸
近世文藝, 日本近世文学会, (102) 15 - 29, 2015年07月
一英斎芳艶「文治三年奥州高舘合戦自衣川白竜昇天」図論 : 〈八犬伝〉との連関 (同志社大学国文学科(専攻)創立60周年 国文学会設立50周年記念論文集)
三宅 宏幸
同志社国文学, 同志社大学国文学会, (81) 164 - 177, 2014年11月
中西堂の実録写本 (特集 出版時代の写本)
三宅 宏幸
日本文学, 日本文学協会, 63(10) 35 - 45, 2014年10月
曲亭馬琴『殺生石後日怪談』の生成―〈殷周革命説話〉の構想を軸に―
三宅 宏幸
愛知県立大学日本文化学部論集 国語国文学科編, 愛知県立大学日本文化学部, (5) 1 - 27, 2014年03月
『近世説美少年録』『新局玉石童子訓』と『肉蒲団』
三宅 宏幸
近世文藝, 日本近世文学会, (97) 41 - 56, 2013年01月
『開巻驚奇俠客伝』と〈三国志演義〉
三宅 宏幸
同志社国文学, 同志社大学, 76(76) 49 - 62, 2012年03月
馬琴の白話小説批評と読本―「半閒窓談」から『俠客伝』へ―
三宅 宏幸
日本文学, 日本文学協会, 60(12) 13 - 23, 2011年12月
宝暦期八文字屋本における通俗軍談利用
三宅 宏幸
国語国文, 中央図書出版社, 80(7) 20 - 35, 2011年07月
『椿説弓張月』と聖徳太子伝承―琉球争乱を中心に―
三宅 宏幸
近世文藝, 日本近世文学会, (94) 60 - 74, 2011年07月
『椿説弓張月』典拠小考
三宅 宏幸
同志社国文学, 同志社大学, 74(74) 45 - 56, 2011年03月
馬琴読本『開巻驚奇俠客伝』論(二)―『封神演義』『通俗武王軍談』との関連を中心に―
三宅 宏幸
同志社国文学, 同志社大学, 72(72) 41 - 53, 2010年03月
馬琴読本『開巻驚奇侠客伝』論―『封神演義』『通俗武王軍談』との関連を中心に―
三宅 宏幸
日本文学, 日本文学協会, 59(2) 9 - 19, 2010年02月
馬琴読本『開巻驚奇侠客伝』論 : 『封神演義』『通俗武王軍談』との関連を中心に(近世部門,第二九回研究発表大会・発表要旨)
三宅 宏幸
日本文学, 日本文学協会, 58(6) 76 - 76, 2009年
犬江親兵衛の初陣
三宅 宏幸
同志社国文学, 同志社大学, 67(67) 32 - 43, 2007年12月
〈資料紹介〉槐亭賀全作・一梅斎芳春画『宮本無三四武勇伝』について
翻刻の会; 三宅宏幸; 伊勢美月; 井上満喜; 今井美希; 大里知弘; 岡本真実; 加川姫菜; 加藤慧悟; 加納結子; 河村翔; 岸田菜々; 国正葵; 近藤成; 霜永有柚実; 髙木陽香; 立花実怜; 仲山杏; 野田涼風; 林萌音; 藤本夏翠; 古澤寬; 堀さくら; 吉浦愛佳; 渡邊笙
同志社国文学, (102) 31 - 59, 2025年03月
『最盛期読本の総合的研究』
西日本近世小説研究会編(分担執筆)
2024年02月
〔書評〕西田耕三著『八犬伝をみちびく糸―馬琴と近世の思考』
三宅宏幸
日本文学, 71(6), 2022年06月
『享和・文化初期読本の基礎的研究』
西日本近世小説研究会編(分担執筆)
2020年02月
馬場家蔵『宮本無三四一代記』下巻の表紙
三宅宏幸
馬場家研究報告2018, 5 - 9, 2019年03月, 速報,短報,研究ノート等(大学,研究機関紀要)
木村黙老の蔵書目録(3)―宮内庁書陵部図書寮文庫蔵「讃藩黙老木村氏蔵書目録」―
三宅宏幸
愛知県立大学日本文化学部論集, (10) 55 - 79, 2019年03月
木村黙老の蔵書目録(2)―多和文庫蔵『高松家老臣木村亘所蔵書籍目録残欠』下―
三宅宏幸
愛知県立大学説林, (67) 57 - 77, 2019年03月
木村黙老の蔵書目録(1)―多和文庫蔵『高松家老臣木村亘所蔵書籍目録残欠』上―
三宅宏幸
愛知県立大学説林, (66) 1 - 21, 2018年03月
『渡鳥集』夜巻の収蔵
三宅宏幸
会報(愛知県立大学国文学会), (63) 3 , 2017年11月
〈資料紹介〉翻刻『武家不断枕』(下)
山田和人; 三宅宏幸; 由留木安奈; 早川広子
同志社国文学, 同志社大学国文学会, (85) 125 - 167, 2016年12月
〈資料紹介〉翻刻『武家不断枕』(上)
山田和人; 三宅宏幸; 由留木安奈; 早川広子
同志社国文学, 同志社大学国文学会, (84) 190 - 236, 2016年03月
『文政期読本の基礎的研究』
西日本近世小説研究会編
2016年02月
門井慶喜さんと読む ビジュアル平家物語(作家さんと日本の古典を読んでみた!3)
門井慶喜(訳),山田和人(監修),源健一郎(監修),三宅宏幸(監修)
ポプラ社, 2024年04月03日, 監修
未来を切り拓く古典教材: 和本・くずし字でこんな授業ができる
同志社大学古典教材開発研究センター; 山田和人; 加藤直志; 加藤弓枝; 三宅宏幸
文学通信, 2023年03月26日, 共著
馬琴研究―読本の生成と周縁―
三宅 宏幸(単著)
汲古書院, 2022年02月17日, 単著
城郭の怪異(「姫路城―変遷するオサカベ―」)
二本松康宏; 中根千絵
三弥井書店, 2021年06月25日, 共著, 姫路城―変遷するオサカベ―
日本イベリア関係史:時空をこえる16世紀から現在(「月岡芳年画「武蔵塚原試合之図」の文学的背景」)
ジョゼ・ティシェイラ; 川畑博昭編(共著)
2019年12月, 月岡芳年画「武蔵塚原試合之図」の文学的背景
隠れキリシタンの布教用ノート 吉利支丹抄物―影印・翻刻・現代語訳―
大塚英二編(担当;一部翻字)
勉誠出版, 2019年02月28日, その他
日出づる国と日沈まぬ国 日本・スペイン交流の400年(「馬琴読本『俠客伝』における西洋光学機器―〈千里鏡〉による〈覗き〉―」)
上川, 通夫; 川畑, 博昭(共著)
勉誠出版, 2016年04月05日, 馬琴読本『俠客伝』における西洋光学機器―〈千里鏡〉による〈覗き〉―
くずし字と古典文学―「のしく」の歌を例に―
三宅宏幸
県大講座あゆち(於愛知県立大学サテライトキャンパス), 2024年12月22日, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
馬琴読本と『将軍家譜』
三宅宏幸
京都近世小説研究会・東海近世文学会(於同志社大学), 2024年09月07日, 口頭発表(一般)
寛政期読本『怪談雨之燈』出典小考
三宅宏幸
京都近世小説研究会(於花園大学), 2024年05月18日, 口頭発表(一般)
楽亭西馬作『岸柳四魔談』と馬琴黄表紙
三宅宏幸
同志社大学国文学会(於同志社大学), 2023年06月18日
馬琴の考証と遊戯―『俊寛僧都島物語』を例に―
三宅宏幸
東海近世文学会(於名古屋市立大学), 2023年05月13日
東随舎『続思出草紙』の検証と考察
三宅宏幸
日本近世文学会(於同志社大学), 2022年11月06日
教材作成に活用できる古典籍データベースの使い方
三宅宏幸
第3回「古典教材の未来を切り拓く!」研究会(於Zoom), 2021年09月12日
『自撰自集雑稿』及び詠草・画賛・短冊
三宅宏幸
東海近世文学会(於Zoom), 2021年04月24日
馬琴読本『占夢南柯後記』における挿絵・口絵の趣向
三宅宏幸
京都近世小説研究会(於Zoom), 2020年12月05日
『自撰自集雑稿』諸本小考
三宅宏幸
東海近世文学会(於Zoom), 2020年07月18日
木村黙老の蔵書目録攷―多和文庫蔵『高松家老臣木村亘所蔵書籍目録残欠』―
三宅宏幸
日本近世文学会(於白百合女子大学), 2018年08月, 口頭発表(一般)
馬琴と黙老―小説批評を軸に―
三宅宏幸
東海近世文学会(東海学園大学サテライト教室), 2018年05月26日
浮世絵の文学的背景―月岡芳年画「武蔵塚原試合之図」―
三宅宏幸
研究交流コロキウム「イベリア半島と日本との関係」(於ミーニョ大学), 2017年03月, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
〈宮本武蔵もの〉実録の展開
三宅宏幸
日本近世文学会(於信州大学), 2016年11月, 口頭発表(一般)
一英斎芳艶「文治三年奥州高舘合戦自衣川白竜昇天」図考―『八犬伝』との連関―
三宅宏幸
絵入本ワークショップⅥ(於同朋大学), 2014年07月, 口頭発表(一般)
馬琴の考証と読本―『朝夷巡嶋記全傳』試論―
三宅宏幸
東海近世文学会(於熱田神宮文化殿), 2013年12月07日
『近世説美少年録』『新局玉石童子訓』と『肉蒲団』
三宅宏幸
日本近世文学会(於明星大学), 2012年06月, 口頭発表(一般)
馬琴の白話小説批評と読本―「半閒窓談」から『俠客伝』へ―
三宅宏幸
日本文学協会(於名古屋大学), 2011年07月, 口頭発表(一般)
『椿説弓張月』と聖徳太子伝承―琉球争乱を中心に―
三宅宏幸
日本近世文学会(於実践女子大学), 2010年05月, 口頭発表(一般)
馬琴読本『開巻驚奇俠客伝』論―『封神演義』『通俗武王軍談』との関連を中心に―
三宅宏幸
日本文学協会(於静岡大学), 2009年07月, 口頭発表(一般)
馬琴読本『開巻驚奇俠客伝』と殷周説話
三宅宏幸
同志社大学国文学会(於同志社大学), 2008年06月, 口頭発表(一般)
犬江親兵衛の初陣
三宅宏幸
日本近世文学会(於青山学院大学), 2007年06月, 口頭発表(一般)
曲亭馬琴の手沢本・自筆本・自筆草稿に関する基礎研究
三宅 宏幸
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2024年04月 -2028年03月, 基盤研究(C), 同志社大学
興味関心を喚起するくずし字や和本を用いた新しい古典教材の開発に関する実践的研究
山田 和人; 加藤 弓枝; 三宅 宏幸
本研究は新指導要領の動向も考慮しつつ、子どもたちの古典への興味関心を喚起し、それを継続させることができる、国語教育の現場に則した古典教育を実践的に構築しその取り組みを広めることを目的とする。
2022年5月には、国立国会図書館WEBマガジン「カレントアウェアネス-E」に、センターが昨年度開始した和本無償貸出プロジェクト「和本バンク」に関して寄稿した。また、例年通り「古典教材の未来を切り拓く!」研究会(通称「コテキリの会」)を、9月と3月に行った。9月は第5回コテキリの会「くずし字教材はじめの一歩」を開催し、第1部はケンブリッジ大学のラウラ・モレッティによる基調講演、第2部は基礎セミナー「超入門!和本・くずし字のトリセツ」、第3部は意見交換会「一緒に作ろうモジュール教材」を行った。
そして、これまでの研究成果を『未来を切り拓く古典教材―和本・くずし字でこんな授業ができる』(文学通信、2023年3月)として一書にまとめた。本書刊行に合わせ2023年3月には第3回研究集会(第6回コテキリの会)「来て、見て、さわって―和本・くずし字教材体験!」をハイブリッド形式で開催した。第1部は飯倉洋一(大阪大学名誉教授)・佐々木孝浩(慶應義塾大学斯道文庫)・仲島ひとみ(国際基督教大学高等学校)・平野多恵(成蹊大学)・山田和人(同志社大学)による座談会「未来を切り拓く古典教材―和本・くずし字でこんな授業ができる」、第2部は和本バンクの古典籍を用いた教材開発のワークショップ「和本deインスピレーション」を行った。
なお、3月には研究協力者の加藤直志が所属する名古屋大学教育学部附属中学校の協力を得て、研究分担者である加藤・三宅が新刊書と和本バンクを活用した特別授業を対面で実施し、昨年度の特別授業の実践報告書を同校紀要に発表した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2020年04月 -2024年03月, 基盤研究(C), 同志社大学
最盛期読本の総合的研究
藤沢 毅; 田中 則雄; 中尾 和昇; 菱岡 憲司; 藤川 玲満; 菊池 庸介; 大屋 多詠子; 天野 聡一; 木越 俊介; 三宅 宏幸
江戸時代の「読本(よみほん)」というジャンルの中で、刊行数から見てその最盛期と思われる文化5年(1808)、同6年に刊行されたものについて、素材、構成、記述、出版の面から網羅的に精査することによって、この時期の読本が何を目指していたのか、何が評価されていたのかを明らかにすることを目的としている。3年目となる令和4年度もこの目的にそって調査・研究を行ってきた。
コロナ禍によって、調査旅行は制限されているものの、インターネット上で画像公開をされている資料や複写物を取り寄せた資料によって、計画を進めた。研究会は、2022年9月12日(月)(オンライン)と2023年3月28日(火)(対面)の2回を開催した。研究会では、各担当の読本作品の解題を発表しあい、質疑応答によって考察を深め、また情報を共有した。解題発表のあった作品は、読本年表に反映させている。調査によって、これまで刊行年とされていたものに誤りがあることがわかり、これも読本年表に反映させている。
当初、文化5年刊、同6年刊の読本に絞って調査・考察の対象としていたが、調査の結果、読本に該当しない作品や、それ以前に刊行された作品の改題本であったことが判明したものもあり、調査対象を文化7年、また8年のものも含めることとした。当該年度は、文化5年から8年刊の読本の中で、未調査のもの(コロナ禍によって調査が不可能だったものを含む)を確認し、最終年度での調査を計画した。
最終年度に向け、研究全体のまとめに入り、各自、見出した課題をさらに考察すべく、話しあった。この結果は、報告書の前半部の総説で論述する予定である。報告書は、総説、作品解題、年表で構成することを決定した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2020年04月 -2024年03月, 基盤研究(C), 尾道市立大学
木村黙老の文事に関する基礎的研究
三宅 宏幸
本研究は、讃岐高松藩家老で曲亭馬琴の友人でもある木村黙老の文事をテーマとする。研究期間を通して黙老の文事の根本となる彼の蔵書について調査を行った。報告者は多和文庫所蔵『高松家老臣木村亘所蔵書籍目録残欠』を発見したことで、それを手掛かりに探索した結果、『梅桜日記』『消暑漫筆』『銅柱余録』『松蔭日記』『古今説海』などの書物が黙老の旧蔵書であると判明した。また黙老宛の書翰を調査し、以下のことが判明した。山崎美成と書物の貸し借りをしていたこと、江戸の出版事情について石塚豊芥子から情報を得ていたこと、小津桂窓に文人画の入手を依頼していたことなどである。以上により、様々な文人との繋がりも明らかになった。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2018年04月 -2023年03月, 若手研究, 愛知県立大学
19世紀初頭・長編小説生成期における構成・素材・記述に関する総合的研究
木越 俊介; 田中 則雄; 中尾 和昇; 菱岡 憲司; 藤沢 毅; 藤川 玲満; 菊池 庸介; 大屋 多詠子; 天野 聡一; 三宅 宏幸
「読本」に分類される小説には、ジャンルとして成立するに足る共通の規範があるのだが、本研究ではこの規範が成立する過程そのものを解明するため、後期読本の起源にさかのぼり、ジャンル形成過程における諸相の総合的把握を目的としたものである。その具体的な成果として、享和元年(1801)を起点に7年分の全ての読本作品について、総説ならびに解題を作成した。
享和期の作品群は統一性が見出しにくく、多様であることが理解された。同時に、山東京伝と曲亭馬琴が突出して方法論的な自覚をともない作品執筆を行っていることをはじめ、各作品の解題作成という地道な研究があってこその総合的な見解が得られたと自負している。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2016年04月 -2020年03月, 基盤研究(C), 国文学研究資料館
大航海時代のイベリアンインパクトと日本社会における民衆意識形成に関する総合的研究
大塚 英二; 服部 光真; 久冨木原 玲; 糸魚川 美樹; 川畑 博昭; 上川 通夫; 久保薗 愛; 竹中 克行; 三宅 宏幸; 堀田 英夫; 山村 亜希
大航海時代に日本列島社会に大きな影響を及ぼしたイベリア半島勢力と日本民衆とのつながりについて、特に民衆の自己意識形成の問題に焦点をあて、歴史・言語学・文学・法学の分野から総合的に研究した。潜伏キリシタンが保管していた布教用ノートである「吉利支丹抄物」の完全翻刻と完訳に注力し、公刊した。その上で、本書を通じたキリシタン宣教師と日本民衆との関係性について論じた。それ以外には、日本の近世文学作品や外国資料を用いて、イベリア半島文化とのつながりの深さについて論じた。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2015年04月 -2019年03月, 基盤研究(B), 愛知県立大学
近世後期読本における考証・批評と創作との連関に関する研究
三宅 宏幸
本研究は日本近世における小説を対象として、その作品内容と作品を著述した作家による考証や小説批評といった営為がどのように関連するのかを調査・検証したものである。
特に研究課題として取り上げた曲亭馬琴の小説『朝夷巡島記全伝』では、馬琴が考証随筆として出版した『烹雑の記』や『玄同放言』などに記された「ヒルコ」考証が、作品の全体構想に関わることを明らかにした。他にも、好華堂野亭の戦記「図会もの」に中国小説を絡める際に、作者の「義仲」批評が関係していると思しき記述も看取できた。
以上のように、作者による考証・批評に作品の根幹にも関わるものが見受けられることから、両者の関連はさらに研究すべきといえる。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2014年04月 -2017年03月, 若手研究(B), 愛知県立大学
文政期読本の基礎的研究
研究協力
日本近世後期の本格的長編小説である〈読本〉は、文化期(1804-1818)において隆盛し、続く文政期(1818-1830)には下降停滞したと考えられてきたが、本研究の結果、文政期においても、制作活動は維持されつつ、新たな展開を見せていることが明らかになった。
すなわち文政期においては、長編化が一層推進され、また実録・人情本と関連を持つ作品が現れている。これらは長編小説としての構造を明確に意識した上で制作されている。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2012年04月 -2016年03月, 基盤研究(C), 島根大学
蔦重と京伝、馬琴, 八幡市立生涯学習センター, いにしえを学ぶ歴史余話, 2025年06月07日, 講演会
「南総里見八犬伝」と馬琴―犬江親兵衛の誕生―, 朝日カルチャーセンター名古屋教室, 2025年02月18日 - 2025年03月04日
「南総里見八犬伝」と馬琴―八犬士現八・小文吾の登場―, 朝日カルチャーセンター名古屋教室, 2024年09月02日 - 2024年09月07日
「南総里見八犬伝」と馬琴―額蔵の仇討ちから芳流閣まで―, 朝日カルチャーセンター名古屋教室, 2024年02月 - 2024年03月
「南総里見八犬伝」と馬琴 ―信乃・額蔵・浜路の物語―, 朝日カルチャーセンター名古屋教室, 2023年01月 - 2023年03月
城郭の怪異―姫路城―, NHK文化センター浜松教室, 2022年09月24日
「南総里見八犬伝」と馬琴―八玉飛散と信乃誕生―, 朝日カルチャーセンター名古屋, 2022年07月 - 2022年09月
曲亭馬琴『南総里見八犬伝』と古典, 岡崎読書会, 2022年08月04日
曲亭馬琴の世界―『椿説弓張月』の構想と為朝の造型―, かすがい熟年大学, 2022年06月23日
「南総里見八犬伝」と馬琴―伏姫・八房譚を読む―, 朝日カルチャーセンター名古屋教室, 2022年01月 - 2022年03月
日本近世文学を読む―曲亭馬琴『南総里見八犬伝』の冒頭から―, 朝日カルチャーセンター名古屋教室, 2021年07月 - 2021年09月
曲亭馬琴『南総里見八犬伝』冒頭を読む, 岡崎読書会, 2021年08月
馬琴読本における口絵・挿絵の趣向, 美術文化史研究会, 2021年08月
日本近世文学を読む―曲亭馬琴『南総里見八犬伝』―, 朝日カルチャーセンター名古屋教室, 2021年01月 - 2021年02月
曲亭馬琴の読本を読む, 大治町シニア講座, 2019年08月
「宮本武蔵もの武者絵について―江戸から明治にかけて―」, 美術文化史研究会, 2019年08月
「古典の冒頭を読む」, 朝日カルチャーセンター名古屋教室, 2014年12月 - 2015年01月, セミナー・ワークショップ