誰にでも乗れる地下鉄にする運動をいいかにひょうかすべきか―今日からみた意義―
廣野 俊輔
評論・社会科学, (148) 1 - 16, 2024年03月
精神薄弱者福祉法に対象規定が欠落しているのはなぜか? : 制定過程における対象規定への言及をふまえて
廣野 俊輔
評論・社会科学 = Hyoron Shakaikagaku (Social Science Review), 同志社大学社会学会, 137 51 - 64, 2021年05月31日
東京青い芝の会による自立生活運動の背景 : 活動の再評価にむけた手がかりとして
廣野 俊輔
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (12) 11 - 28, 2020年03月
書評 古屋龍太『精神障害者の地域移行支援 : 退院環境調整ガイドラインと病院・地域統合型包括的連携クリニカルパス』
廣野 俊輔
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (11) 53 - 56, 2019年03月
第32回年次大会 シンポジウム 共生社会の内実を問う (第32回年次大会報告 同志社大学社会福祉学会 2017年度 第32回年次大会 : 大会テーマ 共生社会の内実を問う)
阪井 ひとみ; 廣野 俊輔; 村田 恵子; 片岡 哲司
同志社社会福祉学, 同志社大学社会福祉学会, (32) 18 - 34, 2018年12月
書評 埋橋孝文・同志社大学社会福祉教育・研究支援センター『貧困と生活困窮者支援――ソーシャルワークの新展開』(2018年,法律文化社)
廣野 俊輔
同志社大学社会福祉教育・研究支援センター ニュースレター, 27 19 - 20, 2018年
書評 倉持史朗著『監獄のなかの子どもたち : 児童福祉史としての特別幼年監、感化教育、そして「携帯乳児」』
廣野 俊輔
同志社社会福祉学, 同志社大学社会福祉学会, (31) 94 - 97, 2017年12月
1950年代から1960年代における障害当事者の声 : 本人からみた在宅生活と入所施設
廣野 俊輔
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, 9(9) 1 - 19, 2017年10月
イギリスの貧困地域における民間非営利団体の活動 : オックスフォードの事例(2・3)
椋野 美智子; 廣野 俊輔; 姫野 由香
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (9) 77 - 100, 2017年10月
イギリスの貧困地域における民間非営利団体の活動 : オックスフォードの事例(1)
椋野 美智子; 廣野 俊輔; 姫野 由香
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, 8(8) 67 - 85, 2017年03月
書評 頼尊恒信著『真宗学と障害学 : 障害と自立をとらえる新たな視座の構築のために』
廣野 俊輔
障害学研究, 障害学会 ; 2005-, (12) 136 - 144, 2017年
相模原障害者施設殺傷事件と優生思想 : 障害者解放運動史研究の立場から (緊急特集 相模原障害者殺傷事件)
廣野 俊輔
現代思想, 青土社, 44(19) 162 - 168, 2016年10月
書評 地域で掘り下げる障害者運動史の試み[『愛知の障害者運動 : 実践者たちが語る』障害学研究会中部部会編]
廣野 俊輔
支援, 生活書院, 6 256 - 262, 2016年04月
自立生活運動としての「車いす市民全国集会」 : 1970年代後半から1980年代にかけての運動
廣野 俊輔
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (6) 17 - 41, 2016年03月
パネルディスカッション (特集 第2回大分大学福祉シンポジウム 生活困窮者自立支援制度の施行に向けて : コミュニティを紡ぎ直し,制度を編み変える)
廣野 俊輔; 西岡 隆; 阿部 誠
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (5) 29 - 54, 2015年12月
書評 野崎泰伸(2011)『生を肯定する倫理へ : 障害学の視点から』
廣野 俊輔
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (5) 111 - 115, 2015年12月
川崎バス闘争の再検討 : 障害者が直面した困難とは?
廣野 俊輔
社会福祉学, 一般社団法人 日本社会福祉学会, 55(4) 43 - 55, 2015年
書評 秋風千惠著(2013)『軽度障害の社会学 : 「異化&統合」をめざして』
廣野 俊輔
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (4) 57 - 63, 2014年12月
府中療育センター闘争の背景 : なぜ,この施設で闘争は起こったのか
廣野 俊輔
九州地区国立大学教育系・文系研究論文集 = The Joint Journal of the National Universities in Kyushu. Education and Humanities, 九州地区国立大学間の連携に係る企画委員会リポジトリ部会, 2(1) No.10 , 2014年10月
『多元的共生社会の構想』 (菅沼隆, 河東田博, 河野哲也編)
廣野 俊輔
現代女性とキャリア : 日本女子大学現代女性キャリア研究所紀要 : ri-wac journal, 日本女子大学, 6 121 - 122, 2014年06月30日
大学院と障害がある人 : 自分の経験を振り返って (特集 さらなる学問のススメ(1))
廣野 俊輔
リハビリテーション, 鉄道身障者福祉協会, (564) 27 - 30, 2014年06月
府中療育センター闘争の背景 : なぜ,この施設で闘争は起こったのか (平塚良子教授定年退職記念号)
廣野 俊輔
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (2) 33 - 55, 2013年12月
ミスタードーナツ障害者リーダー育成海外研修派遣事業と障害者の自立生活
廣野 俊輔
リハビリテーション, 鉄道身障者福祉協会, (556) 40 - 43, 2013年08月
府中療育センター闘争をめぐる新聞報道
廣野 俊輔
福祉社会科学 = Bulletin of the Graduate School of Social Service Administration, Oita University, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, (1) 49 - 90, 2013年03月
ブックガイド 荒井裕樹著『障害と文学 : 「しののめ」から「青い芝の会」へ』
廣野 俊輔
障害学研究, 障害学会 ; 2005-, (9) 249 - 251, 2013年
自立生活運動における海外情報受容の系譜 : 1970年代前半から1980年代前半の素描
廣野 俊輔
紀要, 大分大学大学院福祉社会科学研究科, 0(17) 1 - 19, 2012年
自立生活の意味をめぐる3つの立場について--1970年代の議論を中心に
廣野 俊輔
評論・社会科学, 同志社大学社会学会, 96(96) 63 - 86, 2011年05月
障害者運動史にみる生命 (特集 障害と生命倫理)
廣野 俊輔
ノーマライゼーション, 日本障害者リハビリテーション協会, 31(2) 19 - 21, 2011年02月
身体障害者は入所施設をどのようにとらえたのか?--1960年前後の『しののめ』を手がかりに
廣野 俊輔
同志社社会福祉学, 同志社大学社会福祉学会, 0(24) 92 - 97, 2010年12月
自立生活をめぐる小さな「論争」に関係して
廣野 俊輔
同志社社会福祉学, 同志社大学社会福祉学会, 0(23) 73 - 79, 2009年12月
1960年代後半における「青い芝の会」の活動 : 実態と意義をめぐって
廣野 俊輔
社会福祉学, 一般社団法人 日本社会福祉学会, 49(4) 104 - 116, 2009年
「青い芝の会」における知的障害者観の変容 : もう1つの転換点として
廣野 俊輔
社会福祉学, 一般社団法人 日本社会福祉学会, 50(3) 18 - 28, 2009年
横塚晃一『母よ!殺すな』と未収録の記事をめぐって
廣野 俊輔
同志社社会福祉学, 同志社大学社会福祉学会, 0(22) 75 - 82, 2008年12月
福祉サービス供給とマンパワーの日韓比較 (特集 韓国における社会保障--李明博政権の方向性)
廣野 俊輔; 咸 日佑; 孫 希叔
Int'lecowk, 国際経済労働研究所, 63(11) 19 - 29, 2008年11月
「青い芝の会」の発足と初期の活動に関する検討--特に背景との関連に注目して
廣野 俊輔
同志社社会福祉学, 同志社大学社会福祉学会, 0(21) 37 - 48, 2007年12月
精神障害がある人の地域生活
廣野俊輔
中津みどり会 精神保健学習会, 2013年12月07日
障害者の人権と福祉施設職員の役割
廣野俊輔
大分県精神保健福祉会 研修, 2013年03月01日, 口頭発表(基調)
日本障害者運動史からみた韓国の自立生活運動
廣野俊輔
障害学の日韓交流, 2012年12月15日, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
障害者福祉分野で働く社会福祉士の役割について
廣野俊輔
大分県社会福祉士会, 2012年07月07日, 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
文献研究とエビデンス
廣野俊輔
ソーシャルワーク学会第29回大会, 2012年06月10日, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
Why disabled people called for independent living?
廣野俊輔
第3回 同志社大学中央大学東アジア社会福祉セミナー, 2011年06月25日, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
アメリカ自立生活運動の受容をめぐって
廣野俊輔
障害学会関西部会, 2010年03月03日, 口頭発表(一般)
「自立生活」概念の再検討に向けて
廣野俊輔
日本社会福祉学会第57回大会, 2009年10月11日, 口頭発表(一般)
日本における社会支出の特徴―OECDのデータから
廣野俊輔
日中韓の福祉サービスとヒューマンパワー, 2009年07月11日, シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
「青い芝の会」における知的障害者に関する言説の検討
廣野俊輔
障害学会第4回大会, 2007年09月16日, 口頭発表(一般)
九州地方で自立生活を営む障害者のライフヒストリー―プロセスと現状認識―
廣野 俊輔; 正木 遥香; 岩田 直子; 星野 秀治
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2024年04月 -2029年03月, 基盤研究(C), 同志社大学
障害者が運動の担い手になる契機及び他者の権利のために活動する主体形成に関する研究
岩田 直子; 正木 遥香; 田口 康明; 堀 正嗣; 廣野 俊輔; 平 直子; 星野 秀治; 橋本 真奈美
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2024年04月 -2027年03月, 基盤研究(C), 沖縄国際大学
福祉サービスの質と政策評価ー東アジア3ヵ国(日本・韓国・中国)を中心にー
田中 聡子; 楊 慧敏; 金 成垣; 石田 慎二; 朱 民; 金 圓景; 遅 力榕; 田中 弘美; 小畑 美穂; 任 セア; 内山 智尋; 崔 銀珠; 鄭 煕聖; PARK HYEBIN; 矢野 裕俊; 山村 りつ; 廣野 俊輔; 梅谷 聡子
日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2022年10月 -2027年03月, 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(B)), 県立広島大学
生を辿り途を探す――身体×社会アーカイブの構築
立岩 真也; 田中 耕一郎; 三井 さよ; 青木 千帆子; 村上 潔; 川端 美季; 矢野 亮; 松本 理沙; 樋澤 吉彦; 田中 恵美子; 姫野 友紀子; 安藤 道人; 美馬 達哉; 岸 政彦; 市野川 容孝; 大谷 いづみ; 北村 健太郎; 高阪 悌雄; 深田 耕一郎; 橋口 昌治; 吉田 幸恵; 土屋 葉; 長瀬 修; 山下 幸子; 岩永 理恵; 渡辺 克典; 廣野 俊輔; 天田 城介; 宮脇 正晴; 青山 薫; 堀 智久; 後藤 基行; 富永 京子; 柴垣 登; 松原 洋子; 田島 明子; 大野 光明; 青木 慎太朗; 伊東 香純; 有薗 真代; 荒井 裕樹; 桐原 尚之
◇本研究費を用い大学院生他がオンラインで行ったものを含め、今まで蓄積されたものも含め、インタビュー調査・講演等の記録を整理・点検し、掲載・公開した。史料的な価値のある動画についても調べ、そのURLも掲載→累計388。各主題別にも分類し、各々の頁にも掲載。◇永村実子氏・寺嶋正吾氏・窪田好恵氏より書籍機関紙等の寄贈を受け、整理を始めた。2021年度以前の寄贈・取得分についても整理・配架を継続した。◇人に関する情報を増補・作成。物故者についてのHP上の頁が163。2021年に亡くなった方10名についての頁を増補あるいは製作。その幾人かへのインタビュー記録を掲載。◇企画展「長島愛生園の人びと:ハンセン病、隔離と希望」の記録を整理・掲載。◇東アジア障害学セミナーの開催に関わった。その記録を収録・公開。研究代表者、分担研究者が報告、例えば介助制度についての歴史をまとめ、共有することの意義を述べた。◇書籍・雑誌・機関紙を集積し配架する書庫を整備。目録を作成中。◇2011年の東日本大震災の時に情報を集積し公開したが、本研究の期間中には優生保護法下での不妊手術を巡る報道等を整理した。2020年3月に開始した新型コロナウィルスに関する頁の増補を続けた。それぞれに種々の運動がどう関係してきたのかしているのをまとめた。私たちにとって歴史は現在の歴史でもあり、アーカイブとは今を集積することでもある。◇雑誌『遡航』(発行:遡航刊行委員会)を創刊。国公立病院の病床数の変遷、所謂医療的ケアに関わる国の会議での議論の推移、障害者の海外派遣、等についての論文を掲載。大学での障害者受け入れに関する資料を収録。◇5年間で20冊の刊行を予定している書籍の準備を開始。◇マスメディアがその時々に集め、しかしこのままでは忘却・消失するだろう資料や過去の記事の学術利用のあり方等について、まず、京都新聞社との協議を開始した。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2021年04月 -2026年03月, 基盤研究(A), 立命館大学
障害者の自立生活を可能にする主体形成とライフヒストリーとの関連性に関する研究
岩田 直子; 正木 遥香; 田口 康明; 堀 正嗣; 廣野 俊輔; 橋本 真奈美; 平 直子; 星野 秀治
2021年度は、本研究(障害者の自立生活を可能にする主体形成とライフヒストリーとの関連性に関する研究:期間3年)の2年目だった。当初は、本研究のメインの取り組みとなる聞き取り調査を実施する予定だった。しかし、コロナ感染拡大が続いたため対面での調査が困難だったこと、また、調査協力者の中には重度の障害があるためオンラインでの聞き取り調査が困難だったこと等の理由により、次年度に延期せざるを得なかった。また、年度末には九州沖縄障害学研究会にて研究成果を報告する予定だったが、直前になって中止になってしまった。
<研究成果内容>①昨年度の定例研究会で議論を重ねたことを踏まえ、それぞれ発表したことをもとに中間報告書を作成した。報告例として、障害当事者の主体形成が意味するもの、障害者の自己決定をめぐる言説の変遷、自立生活運動の歴史研究等々である。
②①に関連して、パイロット調査を1件実施した。
<研究成果の意義>中間報告作成を通して本研究の理論の整理を行うことができた。また、次年度の調査活動に向けて準備することが明確になった。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2020年04月 -2023年03月, 基盤研究(C), 沖縄国際大学
戦後障害者福祉政策史に関する横断的研究
廣野 俊輔
本年度は、まず、知的障害者福祉史に関する業績として、「精神薄弱者福祉法に対象規定が欠落しているのはなぜか? : 制定過程における対象規定への言及をふまえて」を同志社大学『評論社会科学』に投稿・掲載した。この業績は、知的障害者福祉法の成り立ちについて従来とは異なる説明を試みるものであり、本科研にとって大変重要な業績である。
次に、現在の障害者福祉施策に関する研究、とりわけ、障害種別を限定しない論考として、「なぜ評価に目が向かないのか?障害福祉計画に関する問題提起」埋橋孝文編著『福祉政策研究入門政策と指標 第2巻 格差と不利/困難の中の福祉政策』明石書店,50―60を執筆した。こちらは、主に2000年以降の障害者福祉施策、とりわけ障害者福祉計画のありようや課題を議論したものである。
最後に今後の課題や展望について述べる。三障害のような施策の在り方がいかに形成してきたのかを知る上で、重症心身障害児が児童福祉法に内包された過程は極めて重要にも関わらず、これまで十分に議論されていない。次年度はこの点について検討したい。また、身体障害者福祉史については、ある程度の蓄積があるものの、重度の身体障害者が身体障害者福祉法で対象化されていない際にいかに暮らしていたのかといった点も重要である。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2019年04月 -2023年03月, 若手研究
障害者政策の対象規定と障害(者)観の関係についての実証分析
山村 りつ; 森 周子; 廣野 俊輔; 孔 栄鍾
本研究は現地でのインタビュー調査を前提とした国際比較研究となっているため、2020年度に引き続きコロナの影響を多分に受け、現地調査に関する手続きを含め進めることが困難であり、またそれに伴い計画の見直しも視野に入れた今後の方向性の検討が必要となった。
そのような状況を踏まえ、2021年度は各国の担当者による文献およびデータ調査の徹底と比較軸の具体的な検討を行った。具体的には、文献等の調査では、各国の制度を前提として障害者が受給可能な現金給付の額をその生活および家族形態の違いによって4つのパターンから算出し比較を行った。この比較では、金額だけでなくその内訳と制度上の特徴について比較分析によって明らかにした。なお、この点については2022年度中に論文として発表することを目指している。
さらに、この比較分析の結果を踏まえ、現金給付の水準を軸としつつ、現物(サービス)給付の比重および制度外資源の位置づけをインタビュー調査を通じて明らかにし、それらを総合的に踏まえて各国の障害者政策の特徴を明らかにすることを目指すことが確認された。なお、この考察には福祉国家レジーム論の手法を参考とした類型化を行っていくことを一つの目標としている。
このような研究計画の具体的な方向性の基盤となるものとして比較軸がおおむねまとまり、その結果を踏まえてインタビュー調査を行うこととなるため、調査の時期としては2022年度末を目途に実施することを目指していくことが確認された。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2019年04月 -2023年03月, 基盤研究(C), 日本大学
地域の「転倒」因子に着目した脳科学・運動学者参画型エンパワメント・スキームの実践
衣笠 一茂; 川上 健二; 阿南 雅也; 川村 岳人; 菅田 陽怜; 岩野 卓; 河上 敬介; 廣野 俊輔; 松本 由美
本研究では、要介護状態にとなる主要な原因の一つである高齢者の「転倒」の原因に着目し、その「身体的要因」と「社会的要因」との連関構造を明らかにすることを目的とした。
転倒の「身体的要因」については、種々の視覚情報入力下での立位姿勢において脳波、下肢筋電図および足圧中心移動を同時に計測し、姿勢調整の脳と運動の連関機構を検証した。脳波は運動野を中心とした4チャンネル、筋電は姿勢保持に関連する前脛骨筋とヒラメ筋とし、足圧中心移動は前後方向の移動を示すy軸の揺らぎを測定した。
現在、コントロール群として健常若年者35名の測定を終了し、足圧中心のy軸の揺らぎと脳波のβ帯域との間において姿勢調整に伴う脳-運動連関が確認できつつある。
また、足圧中心のy軸の揺らぎと前脛骨筋の筋電図との関連性を調べるための解析を現在進めている状況である。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2018年04月 -2021年03月, 基盤研究(B), 大分大学
病者障害者運動史研究――生の現在までを辿り未来を構想する
立岩 真也; 田中 耕一郎; 田中 恵美子; 深田 耕一郎; 土屋 葉; 長瀬 修; 山下 幸子; 渡辺 克典; 廣野 俊輔; 天田 城介; 堀 智久; 岡部 耕典; 荒井 裕樹; 野崎 泰伸; 杉野 昭博
○複数の資料贈与の申し出も受け、関係する資料を収集・整理し配架し、ウェブサイトに書誌情報他を掲載した。○125のインタビューの記録約300時間を文字化し編集作業を加え、各々の全文を公開した。→http://www.arsvi.com/a/arc.htm#i ○本主題と直接に関係する研究代表者の書籍として『不如意の身体――病障害とある社会』(2018、青土社)、『病者障害者の戦後――生政治史点描』(2018、青土社)、『往き還り繋ぐ――障害者運動於&発福島の50年』(青木千帆子他、2019、生活書院)、『弱くある自由へ――自己決定・介護・生死の技術 増補新版』(2020、青土社), 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2017年04月 -2020年03月, 基盤研究(B), 立命館大学
政策の作用関係に着目した障害者政策の包括的分析―横断的視点と縦断的視点からの考察
山村 りつ; 清水 恵介; 百瀬 優; 廣野 俊輔
本研究課題では、障害者政策の全体像を把握し、障害者政策とその隣接領域にある横断的および縦断的関係性を明らかにすることを目的としていた。4年間の研究の成果として、まず障害者政策の全体的な構造を明らかにし、これまで難解であった領域横断的な関係性を示すことができた。具体的には、それぞれの領域を専門とする研究代表者および分担者の共同により、それらの関係を基本的な政策構造のかたちで示し、障害者政策全体に関するものとしてこれまであまりみられなかった入門書という形で書籍化するに至った。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2016年04月 -2020年03月, 基盤研究(C), 日本大学
行政・社会福祉法人と連携した生活困窮者支援策の開発・推進に関する実証的研究
椋野 美智子; スミス テレザ; 西岡 隆; 岩間 伸之; 姫野 由香; 垣田 裕介; 廣野 俊輔; 阿部 誠
大分県臼杵市と日出町の個別事例の調査からは、障害者と「非障害者」、福祉的就労と一般就労、現金給付と現物給付、行政と民間、公平性と個別性、専門職と非専門職、小地域と広域など福祉の現場に存在する様々な対立、二律背反の構造が浮かび上がった。また、イギリスのオックスフォードの貧困地域での調査からは、地域を基盤とした政策の重要性、意思決定支援や福祉手当の申請、不服申立て支援など民間団体によるアドヴォカシー活動の重要性が明らかになった。二律背反構造を乗り越え、地域に基盤をおく総合的で柔軟な支援体系の創出には、ソーシャルワークが機能する政策づくりと政策が機能するソーシャルワーク実践が求められる。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業, 2014年04月 -2017年03月, 基盤研究(C), 大分大学
自立生活センターのアドヴォカシー機能に関する実証的研究
廣野 俊輔
本研究は,自立生活センターのアドヴォカシー機能を実証的に明らかにすることを目的としたものである。とりわけ,各自立生活センターがそれ以前の障害者運動のアドヴォカシーに関する活動をどのように継承させていったかに注目しつつ研究を行った。その成果は3つに分類できる。第1にアメリカの自立生活運動を日本の障害者がどのように受容し、具現化していったのかという点に関する研究成果である。第2に、自立生活センターを発足する前の活動が自立生活センターとどのようなつながりをもっているかに関する研究成果である。第3に自立生活センターの周辺の障害者運動に関する研究成果である。, 文部科学省, 科学研究費補助金(若手研究(B)), 2012年 -2012年, 研究代表者, 競争的資金, 若手研究(B), 大分大学