理想としての古代ギリシャ・ローマの音楽-ペーリ、タルティーニ、カルリの古代音楽観-
大愛崇晴
『日本チェンバロ協会年報』, (5) 26 - 38, 2021年05月, 研究論文(学術雑誌)
ジュゼッペ・タルティーニ〈タッソのアリア〉の創作理念—『音楽論』第五章における「自然」概念を手がかりに—
大愛崇晴
『美学芸術学』(美学芸術学会), (36) 1 - 26, 2021年03月, 研究論文(学術雑誌)
古楽のLPレコード/CDのジャケット・デザインにみる歴史性の強調と脱歴史化
大愛崇晴
『美学芸術学』(美学芸術学会), 第32号 1 - 28, 2017年
1960ー70年代の日米におけるイタリア・バロック音楽の受容―集中的聴取の退化とそれへの批判—
大愛崇晴
『社会科学』(同志社大学人文科学研究所), 第47巻(3) 43 - 64, 2017年
トマス・サモンの純正律ヴィオル
大愛崇晴
『人文学』(同志社大学人文学会), 同志社大学人文学会, 第194号(194) 1(392) - 29 (364), 2014年11月
デカルトの音楽論における協和音の「完全性」と快―音程に対する数学的規定と感覚的判断の相関性をめぐって—
大愛崇晴
『美学芸術学研究』(東京大学美学芸術学研究室), 東京大学大学院人文社会系研究科・文学部美学芸術学研究室, 第31号(31) 1 - 39, 2013年
トマス・ウィリスの「音楽的な耳」と音楽の快の知覚—科学革命期の英国における神経生理学と聴覚的感性—
大愛崇晴
『美学』(美学会), 美学会, 第240号(1) 133 - 144, 2012年
Pietro Mengoli's Theory of Perception of Musical Intervals: A Mathematical Approach to the Sense of Hearing in the Scientific Revolution
OAI Takaharu
Aesthetics (Online Version), The Japanese Society for Aesthetics, (No.15) 125 - 137, 2011年
ピエトロ・メンゴリの音程知覚論—科学革命期における聴覚への数学的アプローチ—
大愛崇晴
『音楽学』(日本音楽学会), 日本音楽学会, 第56巻(1) 1 - 13, 2010年
16・17世紀のイタリアにおける数学的音楽理論の展開—協和音とその知覚の問題を中心に—
大愛崇晴
博士論文(東京大学), 2009年10月
著作としての『第二の作法(さくほう)』はなぜ書かれなかったか—モンテヴェルディとその同時代における作曲上の規則と独創性—
大愛崇晴
『成城文藝』(成城大学文芸学部), 成城大学, 第209号(209) 138 (1) - 114 (25), 2009年
ケプラーにおける協和音の問題
大愛崇晴
『美学』(美学会), 第228号 55 - 68, 2007年
ザルリーノの音楽論における幾何学の位置
大愛崇晴
『美学芸術学研究』(東京大学美学芸術学研究室), 第22号 141 - 161, 2004年
ヴィンチェンツォ・ガリレーイのザルリーノ批判—ピュタゴラス主義の変容—
大愛崇晴
『音楽学』(日本音楽学会), 第50巻(1) 1 - 12, 2004年
ジョゼッフォ・ザルリーノにおける数学的音楽観と情念の言語としての音楽—バロック音楽草創期における音楽思想の一側面—
大愛崇晴
『美学』(美学会), 第209号 57 - 70, 2002年
The Concept of Music in Zarlino's Istitutioni Harmoniche
OAI Takaharu
The Great Book of Aesthetics (The 15th International Congress of Aesthetics Japan 2001 Proceedings, CD-R), 2001年
[事典項目]音楽理論(ルネサンスから近代へ)—科学と芸術はいかに袂を分かったのか
大愛崇晴
『美学の事典』,美学会編,丸善出版, 370 - 371, 2020年12月, 記事・総説・解説・論説等(その他)
[書評]グイド・ダレッツォ著/中世ルネサンス研究会訳『ミクロログス(音楽小論)』(春秋社、2018)
大愛 崇晴
『日本チェンバロ協会年報』, (3) 125 - 128, 2019年05月, 書評論文,書評,文献紹介等
トマス・ウィリスの「音楽的な耳」と音楽の快の知覚 : 科学革命期の英国における神経生理学と聴覚的感性(第六十二回美学会全国大会発表要旨)
大愛 崇晴
美學, 美学会, 62(2) 105 - 105, 2011年12月31日
魂の計算による感覚的認識 : ピエトロ・メンゴリの音程知覚論(第五十九回美学会全国大会発表要旨)
大愛 崇晴
美學, 美学会, 59(2) 142 - 142, 2008年12月31日
[解説]「ロッシの『システマ・ムジコ』(1666年)」
大愛崇晴
『国立音楽大学附属図書館所蔵 貴重書解題目録』(国立音楽大学), 12 - 13, 2007年
[事典項目]音楽と言語
永井正勝; 大愛崇晴
『音の百科事典』,丸善株式会社, 164 - 167, 2006年, 記事・総説・解説・論説等(その他)
[書評]「ヨハンネス・デ・グロケイオ著(皆川達夫・金澤正剛・高野紀子監修、中世ルネサンス音楽史研究会訳)『音楽論』全訳と手引き」
大愛崇晴
『音楽学』(日本音楽学会), 日本音楽学会, 第49巻(1) 60 - 62, 2003年
ダニエル・K・L・チュア, 「ヴィンチェンツォ・ガリレーイ、近代性と自然の分割」, Daniel K. L. Chua, "Vincenzo Galilei, modernity and the division of nature" in Music Theory and Natural Order from the Renaissance to the Early Twentieth Century, ed. S. Clark, A. Rehding, Cambridge, 2001, pp.17-29
大愛 崇晴
美學, 美学会, 52(4) 84 - 84, 2002年03月31日
<ハルモニア> による語りの模倣 : ジョゼッフォ・ツァルリーノの「言語的音楽観」をめぐって(第 52 回美学会全国大会発表要旨)
大愛 崇晴
美學, 美学会, 52(3) 64 - 64, 2001年12月31日
「協和音を規定する数は6を超えるか-ジュゼッペ・タルティーニの音程比理論における自然7度の位置ー」
大愛崇晴
日本音楽学会第75回全国大会, 2024年11月10日, 口頭発表(一般)
「ジュゼッペ・タルティーニ〈タッソのアリア〉の創作理念ー『音楽論』第五章における「自然」概念を手がかりにー」
大愛崇晴
美学芸術学会第23回大会, 2020年10月24日, 口頭発表(一般)
「1960‐70年代の日本におけるヴィヴァルディ《四季》の受容 ―聴き手の主体性の喪失とその回復のゆくえ―」
美学会西部会第314回研究発表会, 2017年07月, 口頭発表(一般)
「古楽レコード/CDのジャケット・デザインにみる歴史性の強調と脱歴史化」
美学芸術学会第19回大会, 2016年
「トマス・サモンの純正律ヴィオル」
第43回ルネサンス研究会, 2014年
「トマス・ウィリスの「音楽的な耳」と音楽の快の知覚—科学革命期の英国における神経生理学と聴覚的感性—」
美学会第62回全国大会, 2011年
「魂の計算による感覚的認識—ピエトロ・メンゴリの音程知覚論—」
美学会第59回全国大会, 2008年
「ヨハネス・ケプラーにおける協和音の問題」
美学会東部会平成16年度第5回例会, 2005年
「ハルモニアと言葉—ツァルリーノにおける数学的音楽観と言語的音楽観の問題—」
日本音楽学会関東支部第290回定例研究会, 2001年
"The Concept of Music in Zarlino's Istitutioni Harmoniche"
The 15th International Congress of Aesthetics Japan, 2001年
「〈ハルモニア〉による語りの模倣—ジョゼッフォ・ザルリーノの「言語的音楽観」をめぐって—」
美学会第52回全国大会, 2001年
ジュゼッペ・タルティーニの理論的著作における音楽の数学的基礎づけとその思想的背景
大愛 崇晴
本研究は、18世紀イタリアのヴァイオリン奏者兼作曲家のジュゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini, 1692-1770)の理論的著作の検討を通じて、古代から近世にかけて西洋音楽理論の基盤をなしていた音程関係の数学的考察が、啓蒙主義時代にいかに継承されたのかを歴史的に検証することを目的とする。古代ギリシャのピュタゴラスによる協和音の原理の発見以来、音程と数比の関係性を中心的な主題としてきた伝統的な音楽理論の思弁的な性格は、18世紀において、啓蒙思想と経験主義的な物理学の勃興により、退勢となったとされる。他方で、タルティーニは独自の数学的論証によって、ピュタゴラス以来の音楽理論の思弁的伝統に沿うかたちで、音程や音階の問題を論じていることが先行研究によって明らかにされている。本研究の1年目にあたる令和元年度は、『調和に関する真の知識に基づく音楽論』(1754年、以下『音楽論』)をはじめとするタルティーニの理論的著作を、先行研究に照らしつつ、丹念に読み込むことによって、当時から不明瞭で晦渋とされたその内容を把握するとともに、その主張にどのような思想的背景があるのか、彼の理論が先行する時代のどのような原典に基づいて構築されているかを解明することを目標とした。この作業については、次年度も継続して行う計画であるが、現在のところ、『音楽論』において古代と当代の音楽の差異について論じられている点に着目し、とりわけ音楽による感情喚起についてタルティーニがどのような見解を抱いていたかを、同時代のタルティーニに近い他の著者による文献との比較も行いつつ、明らかにすべく研究を遂行している。これは、音楽による感情喚起が脚光を浴びた18世紀西洋の音楽観をより多角的に理解する上で重要な作業となるだろう。, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 基盤研究(C), 2019年04月 -2022年03月, 基盤研究(C), 同志社大学
ロンドン王立協会の初期活動における音楽理論の研究
大愛 崇晴
本研究は、科学革命期におけるロンドン王立協会の音楽への取り組みを対象とする。協会会員で、神経生理学のパイオニアとして知られる解剖学者トマス・ウィリス(1621-75)はその著書『脳の解剖学』(1664年)の中で、音楽認識の直感性を強調した。彼の知見は、当時の音楽理論家たちに音楽に対する感受性の生理学的な根拠として理解され、18世紀に展開された、音楽的な「趣味」という考え方に影響を与えた可能性があることが明らかになった, 日本学術振興会, 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援, 2010年04月 -2012年03月, 研究代表者, 研究活動スタート支援, 東京大学
17世紀後半のイタリアにおける協和音とその受容の理論の研究
日本学術振興会特別研究員奨励費, 2007年04月 -2010年03月, 研究代表者, 競争的資金